※徐々に加筆・修正します。
旅行日:2025/4~2025/10
国・自治体や国内企業によるパビリオン。
企業ブースタイプのものは常設でないものもあるので、訪問日の一期一会。
地域の文化の他、最新の研究中の技術を体験したり見られるのは万博感があります。
一部予約なし入場可のところもありますが、多くは予約必須。
2ヶ月前予約、7日前予約、空き枠抽選でもとれなかったら当日登録にかけるしかありません。
ここでは東ゲート側にある国内・民間パビリオンをレビューします。
関西パビリオン
【入場方法】事前予約・当日登録
【入場】予約時間枠にQRコード読込
【実際の待ち時間】読込後即入場
【実際の所要時間】90分で次の予約のため兵庫・福井は時間切れ。120分想定がよさそう。

【一言でまとめると】各府県ブースの集合体。
奈良県は前知事が反万博派のため常設展示はありません。
関西(奈良を除く)と周辺県の魅力を伝えるパビリオン。
いわゆる日本っぽい展示が見たい場合は日本館でなくこちらの方がよいと思います。
入ると円形の空間に面して各府県のブースが並んでいます。
それぞれ内容に応じて自由観覧だったり入場規制がかかります。


京都府
パビリオンの内容はクリックで開きます。ネタバレ注意!
床と壁は京瓦で統一され、シックな雰囲気。
訪問時の展示物は葵祭の檜扇、時代祭の鞍、和知太鼓、酒呑童子と結構マニアック。
京都市だけではない京都の魅力がわかりました。





滋賀県
パビリオンの内容はクリックで開きます。ネタバレ注意!
入口の丸い枠は信楽焼でできていて、触ってOK。
メインは滋賀県というか日本の美しい風景を延々流すムービーと、それと共に450個の球体が動くKLV(キネティック・ライト・ビジョン)を使った世界初の空間演出。
人数制限があるうえムービーの時間が20分ほどとかなり長いので、結構並ぶことになります。近江八幡の篠田の花火など美しい映像ですが、ただみんなで地域の映像みるだけとも言えます。
時間がなければカットしてもよいと思います。


三重県
パビリオンの内容はクリックで開きます。ネタバレ注意!
エントランスはとてもきれいでとても短い「時のトンネル」。
三重県に関する展示は引き出しを出して読むタイプでした。


和歌山県
パビリオンの内容はクリックで開きます。ネタバレ注意!
「和歌山百景-霊性の大地ー」がテーマ。
空間が広くて殺風景のように見えますが、タワートーテムは紀州塗り、カウンターの天板と椅子は紀州材など、よく見ると和歌山らしさが出ています。
有料(6,000円)で和菓子と特製カクテルの飲食体験もありますが「飲食付き入場枠」での予約が必要です。




鳥取県
パビリオンの内容はクリックで開きます。ネタバレ注意!
まず人数制限があるので並びます。待っている間、ブースには鳥取県出身の漫画家のパネルなどがあるので熟読しましょう。
万博おばあちゃんこと愛知県瀬戸市の山田外美代(とみよ)さん(76)のサインもありました。鳥取県いいところなのでお元気なうちにぜひ行っていただきたいです。




部屋に入ると、鳥取砂丘から持ってきたという砂の上を歩いて、砂の中に隠れている名物をデバイスを通じて発見する体験です。簡単なゲームですが意外とおもしろい!
デバイスで5つ集めた後は、短いプロジェクション・マッピングがありました。
なかなか気合入ったブースでした。


徳島県
パビリオンの内容はクリックで開きます。ネタバレ注意!
阿波踊りは絶対外せないようで、ブースの奥で一人で踊る係員さんがいました。
見ていると一緒に踊りたくなる!?




ぴあには目安60分とありましたが、ブースによって並ぶところがあるので120分は想定していた方がよいようです。
時間がない場合は優先すべきは鳥取県。滋賀県、和歌山県は省略してよいでしょう。
大阪ヘルスケアパビリオン Nest for Reborn(自由観覧エリア)
【入場方法】各セクションごとに事前予約・当日登録、一部自由観覧
【入場】予約時間枠にQRコード読込、自由観覧エリアは列があれば並んで入場
【実際の待ち時間】入場列開放後即入場(15:45)
【実際の所要時間】自由観覧エリア20分
(自由観覧エリア)
【一言でまとめると】iPS心筋シートと人間洗濯機と企業ブース
(リボーン、人生ゲーム、モンスターハンター)
未体験
人体に関する視点での医療、生活、食事などをテーマに、各企業の研究や商品が置かれた企業ブース。
リボーン体験、人生ゲーム、モンスターハンターは要予約。
人間洗濯機実演は時間制なので見学したい場合は要注意(日によって変更もあるとか)。
いのちの湧水(いずみ)
建物前にあるアクアポニックス。魚から排泄→微生物による分解→植物が栄養素として吸収→浄化された水・・・と水耕栽培と陸上養殖を組み合わせた循環型生産システムで、90%の節水と高効率の食料生産が可能とのこと。

パビリオンの内容はクリックで開きます。ネタバレ注意!



アトリウム
アトリウムエリアはまずタッチパネルがあったのですがうまく反応せず。
濡れないミスト発生機がありました。



メインはiPS心筋シート。3ヶ所おいてありますが全部同じ。
薄い膜がピクピク動き、強いときは泳いでいるかのようでした。
パネルによるとiPS細胞からあらゆる臓器を作る時代になってきているとのこと。
体験もあり、iPadがあれば現地以外でも「iPSマスター」(iPS細胞発見ゲーム)ができるようです。



iPSエリアを抜けるとミライ人間洗濯機が設置してあります。
このときはタイミングが合わず実演されていませんでした。

「REBORN夜市」イベント「あなたのREBORN(リボーン)、おしえてください!」(7/20~10/13、20:00~21:20、中断あり)では自分のREBORNを短冊に記入するとオリジナルグッズ(数量上限あり)がもらえました。

リボーンチャレンジ
ミライ人間洗濯機の向かいにある「リボーンチャレンジ」エリアがあり、中小企業・スタートアップの展示が期間ごとに代わる代わる展示されています。


ミライの食と文化
調理実演と物販による食と文化の発信場所。
AIR WATER NEO MIX STANDでは北海道の旬な美味しさがつまった大阪スタイルのミックスドリンクを先端ロボット君がお届け。Osaka MetroによるMetro KITCHENではランチボックスやスムージーが提供されます。
奥にはアカカベがあり、ミャクミャク目薬のほか薬品やペットボトル飲料などを調達できます。
XD HALL モンスターハンターブリッジ
本館 リボーン体験+人生ゲーム(後日更新)
予約枠はリボーン+人生ゲーム、リボーン、リボーン(ミライのじぶんなし)と種類があります。
リボーン体験1(カラダ測定ポッド)
リボーン体験2(ミライのじぶん)
リボーン体験3(ミライのヘルスケア1)
リボーン体験4(ミライのヘルスケア2)
リボーン体験5(ミライの都市)
人生ゲーム
別館 モンスターハンターブリッジ
結局参加できませんでした。おそらく森永乳業(リボーン体験内)やガスパビリオンと似たような内容と思われます。
参加には予約が必要ですが、事前抽選で外れた場合は、当日登録にかけるしかありません。開場時、12:30、16:30に枠が開放されますが、開場時は8:54ごろには枯渇するようなので西ゲート一列目での入場が必須で、始発タクシー→6:45タクシーゲート開放待ち→列に並ぶという苦行が必要です。東ゲート三列目入場だったことがありますが、すでに枠はなくなっていました。
12:30、16:30の開放枠は10秒で亡くなるため、スマホで赤枠をタップしてもエラーになればもう無理、当日登録端末も運よく開放時間にあたればいいですが、その確率は極めて低いものと思われます。
アテンダントの方に聞くと、1回20人、車いすを除くと1日27回なので、来場者20万人の場合は全員が応募するとしたら当選確率約0.3%(実際は抽選枠、3回区切って開放なので微妙に変わりますが、枠が少なすぎるので微々たる差です)。
こんな状況なので徹夜で並ぶ人や、始発ダッシュ、開場後ダッシュなどが発生するのも理解できなくはありません。今回の万博のよくない部分を象徴するパビリオンの一つだと思います。




たまたま通りかかった時は予約なし入場制限中だったのですが、列整理のスタッフと「あと10分くらいで空きそう」と話している方がいたのを横で聞いていたので、10分くらい待ったら本当に入れました。
人間洗濯機実演は抽選に落ちてしまい、実演時間も合いませんでしたが、実機が見られてよかったです。
自由観覧エリアだけだとiPS心筋シートが唯一の見どころという印象。小さいながらピクピク動くのは見る価値ありでしょう。
外にある「いのちの湧水(いずみ)」はただのオブジェのようで見逃してしまいそうですが、何気にいい展示だと思います。
NTT Pavilion

【一言でまとめると】飛び出すPerfume
【入場方法】事前予約・当日登録
【入場】予約時間枠の15分前に集合。QRコード読込。
【実際の待ち時間】読込後即入場
【実際の所要時間】35分
予約の時間表記は体験時間です。集合時間はその15分前なので注意!
今回は17:30-17:55の枠だったのですが、17:15チェックイン、17:24入館、17:46予約部分体験終了、18:02自由観覧見学終了(本来5分程度で見終わる)でした。
パビリオンの内容はクリックで開きます。ネタバレ注意!
ZONE1


ZONE2



ZONE3


自由観覧エリア



もう一つはパビリオン外部にあります。ZONE2の来場者の表情に応じて布が揺れ動く仕掛けになっています。
ZONE2がライブのように盛り上がるということを想定していたものと思いますが、訪問時は日本人的集中スタイルで誰もウェーイとなっていなかったのであまり揺れ動かなかったかも・・・?


3Dと床振動の技術を体感できるいい機会です。近い将来歌手のライブやスポーツ観戦で本人が近くで体感できるようになるのかもしれません。
床振動は他のパビリオンでも採用されていますが、正直NTTが一番効果的な使い方をしていると思いました。
三菱未来館

【一言でまとめると】ショートムービーの映画館(日本語のみ、字幕なし)
【入場方法】事前予約・当日登録
【入場】予約時間枠に集合。QRコード読込。
【実際の待ち時間】予約時間枠の後QR読込み、即入場(12:34-12:59枠→13:00入場)
【実際の所要時間】入場から25分
「いのちのはじまり」「いのちの広がり」「いのちのこれから」に関するショートムービー2本立て(撮影禁止)です。
オリジナルキャラクターのViViとNaNaが紹介してくれます。
事前情報では1回あたり100人程度、1日70回程度、全期間120~130万人を想定しているそうです。
パビリオンの内容はクリックで開きます。ネタバレ注意!
プレショー
レクチャーと題して導入動画(およそ5分)が流れます。ここは立ってスクリーンに向かって見るスタイルです。左右の壁に同じ映像が流れているので、どちらを見ても問題ありません。
海の中で命が生まれた=「生命のはじまり」
植物、両生類が地上へ=「生命のひろがり」
地球から宇宙へ進出=「生命のこれから」
40億年前は地球とそっくりだったことから地球と「兄弟星」といわれる火星へ向かう。
乾いた土の下に水があり、生命の誕生の証拠が残っているかも!?という話。
バーティカルシャトルに乗っていくので、メインはプライマリーシャトルだが小回りはセカンダリーシャトルを使うというくだりもありますが、先に言ってしまうとただ映像を座ってみるだけなので正直どうでもいい内容です。
見終わった後エスカレーターで2階へ移動します。
メインショー
入ると映画館さながらたくさんの椅子ときれいなLEDスクリーンがあり、冷房の効いた館内で座って鑑賞できます。
LEDスクリーンは三菱電機のもので上の方が段々にカーブしている特殊仕様ですが、前2列でないと没入にはなりません。
メインショー(およそ8分半)ではプレショーを掘り下げた内容になっています。冒頭はプレショーと同じ内容なので、プレショーは不要な気がしました。。
本編は最新の科学(アストロバイオロジー)に基づいたものだそうです。
いのちが生まれた深海では、いかに食べられそうになり、マグマが活動し、熱水噴出孔は最初のいのちが生まれたところということで「生命のはじまり!」と声が上がります。
生き物の進化のシーンでは、描かれている生き物たちはリアルなものというよりはアニメタッチでした。
生き物が陸で生活するようになると、恐竜やらピラミッドやらが登場。「生命のひろがり!」と声が上がります。
あっという間に時代がうつり、宇宙へ向かいます。「生命のこれから!」と声が上がります。
未来の火星では火星基地があるようです。観光に出かけるようで、グランドキャニオンの10倍もある峡谷、カルデラに富士山がすっぽり入るオリンポス山を見ていたら、ジャイアント・ダスト・デビル(竜巻)が起こって岩の隙間に逃げ込むと凍った地底湖があり、調査隊がいて氷の下に熱水噴出孔があり、サンプルを取り出すと生命の始まりになる細胞が見つかり、地球のものとほぼ同じだからすごいね!地球に帰ってくるのだが、改めて地球を見ると違ってみえる、すべてのいのちが愛おしくなるね!などと言いながら終わります。最後の生き物は実写かもしれません。
全編アニメで子供には楽しいかもしれません。
記者会見によると声優さんが豪華らしいので、詳しい方は注目です(ViViは花江夏樹さん、Nanaは早見沙織さん、火星探査員役は沢城みゆきさん)。
ポストショー(三菱グループの展示)
三菱グループの未来に向けての取り組みについてパネル説明があります。
パネルの先にスタンプがあり、訪問時はViViとNaNaのスタンプもありました。


アストロバイオロジーを映像化したという意味では成功していると思いますが、全編CG(最後だけ実写かも)では現実感や説得力が足りず、正直肩透かし感が否めませんでした。
細かいことですが、ViViとNaNaは「文末だけ会話調」の説明文を息継ぎなく繰り広げて大変不自然です。また固有名詞は字幕が出ないので、芝居じみた発音で聞き取りにくかったです。
映画館に休憩しにいくような軽い気持ちで見るのがいいのかも?
パナソニックグループ パビリオン「ノモの国」

【一言でまとめると】「視点を変えてみることは大切」という話。
【入場方法】事前予約・当日登録
【入場】予約時間枠に集合。QRコード読込。
9:45-10:00枠で、9:52イントロムービー、9:57入館でした。第一陣・第二陣と分かれているのかも?
【実際の待ち時間】読込後即入場
【実際の所要時間】観覧エリア45分(9:52→10:36)、2階に行ってきて全部で55分程度
体験エリアのあと、展示エリアがあります。
体験エリアはストーリー仕立てになっていますが、公式サイトなどでムービーを見ておいた方がわかりやすいです。
なんとテーマ曲があり、作詞森雪之丞、作曲服部隆之という平成の大物による「夢は翼」を歌うのは大原櫻子氏です。
パビリオンの内容はクリックで開きます。ネタバレ注意!
エントランス前
QRコードを読み込み待機エリアへ行くとスタンプがありました。出たところにもあったので、暇なら先に押せばいいような感じです。
まずエントランス前の小さな画面でイントロダクションムービーを鑑賞。
このパビリオンはオリジナルアニメーションの追体験のような感じになっています。歌うのが好きだったソラちゃんという女の子が、日本社会の閉鎖性からか知らんが歌うのをやめて殻にこもるようになったが、カガミイケに転落すると「ノモの国」をめぐることになり、胸のうちに閉じ込めていた想いと向き合うという話で、Youtubeでフルが見られます。ここでは見てない人のためにショート版を流してくれているような感じです。
その後、クーラーのきいた館内へ入ります。


カガミイケ
ライトショー。床振動もあります。
水滴や魚っぽい映像や水の中のような音がする演出なのでこれは池に転落したところと思われます。
ショーが終わると「ここはノモの国」ということで、「ノモの国」に到着したようです。
床振動マニアの方にはNTTパビリオンをお勧めします。

ノモの森
次の部屋に入ると一人一つずつ「結晶」を取ります。
部屋の中にあるクリスタルのような形をしたものについているセンサーに「結晶」をかざすといろいろな色に光ってとてもきれいです。
このエリアだけで7分かかり、「結晶」をかざすだけにしては結構長く感じました。


古木の谷
次のエリアでは古木を模したブースに「結晶」を置くと、「実はここまで、きみのことを見ていたんだ」というメッセージの後、自分のココロの姿は実は○○じゃない?などと続きます。
これは、「ノモの森」での行動解析データからメッセージを出しているようです。
最後は自分の可能性が蝶になって「結晶」に宿ります。
その結晶を持って次の部屋に向かいますが、部屋の前で蝶が羽ばたいていくような簡単なショー「ミストの滝」がありました。


フィナーレ
体験エリア最後です。円形の部屋に入ると、係員からインストラクションがあります。
「結晶」を機械において「葉っぱ」と称するうちわを仰ぐとさまざまな音が鳴ります。「葉っぱ」で仰ぐのは、風を送って蝶をより大きく羽ばたかせるという目的。みんなで仰ぐのでいろんな音がBGMとともに聞こえてきます。
結構たっぷり仰いだら、蝶が壁面を飛ぶ映像と共に満を持して「夢は翼」が流れます。
ワンコーラス終わると可能性が蝶になって羽ばたいていったということでめでたしめでたし。
曲はワンハーフっぽいのですが、ワンコーラスで切った方が終わった感が出てわかりやすかったかも。


部屋を出たところで「結晶」を壁の穴に入れる(回収される)とカードがいただけます。


大地エリア
これまでの世界観とはまったく違い、家電だけでないパナソニックグループが研究している技術の展示エリアです。
シアノバクテリアから野菜の生長を促すという「ノビテク」では、実際に野菜が植えられていました。
テーブルでは、穴に先ほどのカードを入れると光ったりします。
ペルブスカイト太陽電池の展示もありました。西ゲートの屋根にフィルム型のが使われているので目に入ったことはあるかもという方もいらっしゃるでしょう。
他に、生分解性セルロースファイバー、発行微生物のバイオライト、五感で感じる自然の心地よさの空間バイオセンサリードームなどがありました。






2階(自由入場)
2階へあがる階段があり、ちょっとしたテラスになっています。
どん詰まりではノモの国のキャラクターのパネルがあり記念写真が撮れるようです。
パネルの近くからは東ゲートが、階段側からはeMover東ゲート南停留所が見えます。




アニメや歌があるのでシアターなのかと思っていたら、体験型パビリオンでした。
別にアニメや歌を予習しなくても楽しめますが、知っていれば世界観についていけると思います。
途中のメッセージは何が出るかによりますが、中学生以上で占いとかが好きな人なら楽しいかも!?
住友館

【一言でまとめると】森をイメージした広い部屋を探検して、森にあるいのちの役割を学ぶ
【入場方法】事前予約・当日登録
【入場】予約時間枠に集合。集合エリアに入るときにQRコード読込。
【実際の待ち時間】6分
【実際の所要時間】65分
予約の時間表記は集合時間で、その後入場になります。
今回は9:40-10:00の枠だったのですが、10:06入場、11:02ツアー部分終了、11:10退館でした。
パビリオンの内容はクリックで開きます。住友に関しては本当にネタバレ注意!
ランタン体験 UNKNOWN FOREST
最初にランタンを受取り、プレショーで注意事項と案内がありました。
「UNKNOWN FOREST」の最古で通称マザーツリーなる木が、森のいのちのつながりを知ってほしいと話しかけてきます。


メインとなるUNKNOWN FORESTなる広い空間へ入りますが、ここでプレショー第二段。
風の妖精が「いのちの物語」を探しに行こうと言ってきます。2分程度の短い動画です。
そしていよいよ森の探検。最初暗い中木々がしゃべっているような演出があり、その後は自由にあちこち歩いて、光っている切り株、岩、枝にランタンを乗せたりひっかけたりすると流れる「いのちの物語」を鑑賞します。ちょっとしたライトショーやミニムービーなどです。同時に風の妖精が日本語で森の中での役割を説明してくれます。
ランタンスポットはたくさんあるのですが、かなり暗いのでそもそも探すのが大変です。

天気が悪くなってくるとタイムアップ。ランタンが○色の入口に向かおうなどと言ってくるので、指定された入り口から次のエリアへ。
それまで体験した「いのちの物語」がランタンに宿っているので、ランタンをマザーツリーの枝にかけることで教えてあげる、という流れでランタンの返却です。マザーツリーが記憶がよみがえってきたからありがとうと言ってきて終了です。

パフォーミングシアター
次に巨大スクリーンでの観覧です。ここは撮影不可のため写真はありません。
二重のスクリーンになっていて、スクリーンの間の空間では生のコンテンポラリーダンスが披露されます。全身白の衣装で、顔まで白塗りしており、プレショーに声だけ出てくる「風の妖精」なのでしょうか、幻想的な雰囲気です。
みんな命には欠けているところがあるから支え合って生きる的なメッセージでした。
ランタン体験エリアのネタバレ
ランタン体験エリアのネタバレがあります。
え、こんなにあったの・・・というのが正直な感想。全然見つけられていなかったようです。



自由観覧エリア
このスペースだけ自由観覧が可能です。「ミライのタネ」では住友系各社の取り組みの紹介がきれいにディスプレイされていますが、内容は文字だけになります。
切り絵の動物がいたなんて・・・見つけられたらすごいです。



ルーツである銅山採掘で失ってしまった森を再生している住友の取組みをもとに、万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」にも触れた内容で、未来を生きる子供にもわかりやすい体験型であり、よく練られた構成は国内・企業パビリオンの中でも群を抜くと思います。
正直パフォーミングシアターは内容的にも時間的にもなくていいかも・・・!?
電力館 可能性のタマゴたち

【一言でまとめると】ゲーセンとライトショー
【入場方法】事前予約・当日登録
【入場】予約時間枠の10分前に集合。QRコード読込。
【実際の待ち時間】読込後即入場
【実際の所要時間】35分
予約の時間表記は体験時間です。集合時間はその10分前なので注意!
今回は11:45-12:30の枠だったのですが、11:35に集合、11:40入館、12:15体験終了でした。
電気事業連合会によるパビリオン。
ゲームで遊びながらエネルギーの可能性について学べます。
パビリオンの内容はクリックで開きます。ネタバレ注意!
プレショー
まず通路でタマゴ型デバイスを受け取り、部屋へ入ってプレショーの鑑賞。
二酸化炭素を増やさずエネルギーを作る「カーボンニュートラル」に関する内容です。



メインショー「可能性エリア」
タマゴ型デバイスに「エネルギーの可能性」をどんどん集めよう!ということで制限時間15分の間にいろいろなゲームに参加します。公式ガイドブックではショーと書かれていますが、体験型です。
たくさん種類がありますが、どれも若干並ぶのですべての体験はできないと思います。おもしろそうなものを優先的にやるのが吉。15分経つとタマゴ型デバイスの光り方が変わるのか、係員に次の部屋へ誘導されます。




ゲームエリアの映像などとともに、エネルギーの可能性がたくさんあるし、まだ見つかっていない可能性があるかも、という内容のショートムービーが流れます。
巨大スクリーンの一部が扉になっていて、次の部屋へ。
メインショー「輝きエリア」
扉が開くとキラキラしてる!入ってすぐ光と音のショーが始まるので、各自部屋の好きな位置に佇みながら鑑賞します。
タマゴ型デバイスが連動し、心臓や呼吸の音が鳴ったりして、未来の命の輝きを感じる内容になっています。

ポストショー
部屋を出たところでタマゴ型デバイスを読み取ると今回集めた「エネルギーの可能性」の個数が表示されます。
最後にエネルギーの可能性に関するパネル説明がありました。


ゲームは大人でも結構楽しいので人気が出る理由がわかります。あっという間の15分でした。
光と音のショーも素晴らしかったです。
ナレーションにはやや難しい単語があるので中学生以上くらいが対象といった印象。
光るタマゴは若干ノモの国やオランダとかぶりますが、こちらの方が意味があるような気もします。。
ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier

【一言でまとめると】小姑’s パビリオン
【入場方法】事前予約・当日登録、自由観覧
【入場】予約時間枠にQRコード読込、自由観覧は列があれば並んで入場。
【実際の待ち時間】44分(18:12列→18:56入館)
【実際の所要時間】25分
特徴的な外観は、ドバイ万博の日本館外観の「組子ファサード」(当時は折り紙と言われていた)をドバイから大阪まで船便で運び、そのまま再利用しています。


このパビリオンは作法に異常に厳しく、建物に一歩でも足を踏み入れようものなら飲み物は一滴も飲んではならない、音声ガイドを受け取ったら左のボタンしか押してはいけない、音声ガイドは首からかけていただくが機械の下を常時持ち続けなければならない、といった注意を女係員から延々と受けます。まるで小姑で、さすがウーマンズパビリオンの名に恥じません。
ツアー形式30分で、常時係員による監視付きです。ドバイ万博のときはリラックスした雰囲気でしたが一変、日本社会を象徴するかのようです。
最初の部屋では自分の名前(ペンネームなども可)の録音を行います。


パビリオンの内容はクリックで開きます。ネタバレ注意!
次の部屋では、小説家の吉本ばなな氏、詩人・アクティビストのエムティハル・マフムード氏、環境保護活動家のシエ・バスティダ氏が登場しそれぞれのストーリーを話す様子を鑑賞。
その後、音声ガイドに従いどれか一つの部屋に入ります。三人の映像が映っている部分が扉になっていて、そこから入るとその人に関するさらに掘り下げたストーリーを聞くことになります。選択された一人のみであり、残り二人のストーリーは聞けません。
吉本ばなな氏のストーリーをざっくり要約すると、女だからとバカにされたんだが乗り越えようと努力した、といった内容でした。残り二人はどんなストーリーかわかりませんが、勝手に似たような話だと推測。


次は「間」(MA)の部屋では、石を見ながら、最初に録音した名前が連呼されるのを聞きつつ瞑想するという謎演出で参加者を戸惑わせます。

次は3分間でパネルを自由観覧。タッチパネルでのクイズなどもありました。例えばジェンダー平等が実現されたら経済効果はいくらか?(3,000兆円)とか、ジェンダー平等を実現した国は?(0ヶ国)といった具合です。
チェンジメイカーのタイプ診断では、得意なものとか見たい映画のストーリーといった質問に答えると「○○」タイプですとか出てきます。
3分だとすべて見回るのは不可能。先へ進みます。



次の部屋が実質最後。入るとカラフルな砂嵐画面が流れていますが、やがて黒柳徹子氏ら世界で活躍する14名の女性が登場し、彼女らのメッセージを手のひらで受け取るという「YOUR HANDS」コーナー。
黒柳徹子氏からは「咲くはわが身のつとめなり。」なるお言葉をいただきました。

部屋を出て階段を上ります。階段の壁にはアート作品と思われるものが並んでいますが、急かされるので誰も見ていないような感じでした。
階段を上ると美しい庭園がありました。ここに公式スタンプと、訪問時は期間限定スタンプがありました。

結構内部は空間があるのですが、一度に入れる人数が少なくて列の回転が遅いパビリオン。空いていて落ち着いて見られるのはいいかもしれませんが、内容的に多くの方に見ていただいたらいいのにと思ってしまいます。
細かい作法を多く要求する上、一回では絶対にすべての内容を拾えない構成で、恐らく今回の万博で一番不親切な運営をしているのも気になるところです。
展示方法や庭園など、おしゃれではあります。内容も問題提起に終始せずドバイ万博のときよりは練られたものでした。
日本館

【一言でまとめると】実は装置。日本の文化の紹介もなくはないですが、技術の展示が主。
唐突に火星の石の展示もあり。
【入場方法】事前予約・当日登録、自由観覧(9:25~定員まで、19:00~)
【入場】予約時間枠にQRコード読込、自由観覧時間は列があれば並んで入場
【実際の待ち時間】読込後即入場
【実際の所要時間】70分
藻類の力で万博会場で出たごみをエネルギーに変換。
3つのエリアをみることで、ゴミ、藻類、モノに再生という循環がわかります。
パビリオンの内容はクリックで開きます。ネタバレ注意!
日本館は円形の建物です。建物に沿って外周路を歩いていき、少し待機して中に入りました。
フロアマップによると3つのエリアに分かれているそうです。


プラント・エリア
まずはプラント・エリア。入ると無駄にショートムービーがあり、「循環」をめぐる旅へ出発とのこと。
暗い通路を進むと砂時計オブジェがあり、その先ではごみがベルトコンベヤーで運ばれている展示と、ごみを発酵させてできたメタンから微生物が発電するという説明がありました。


さらに通路を進むとライトのエリア。幻想的な音楽とライトショーで、微生物の活発な動きを光で表現しているとか。係員がいて「館内ライトをつけての撮影ご遠慮いただいておりまぁーす」と日本語でおっしゃっていました。外国人が来ることは想定されていない万博を実感。
次のエリアは「日本館、ただいまお食事中」ということで、生分解性プラスチック、麹菌の展示がありました。


生ごみを分解した後の水は、下の写真の装置ともう一つの装置で微生物の働きにより飲めるほどの浄水になり、実際に中庭の水に流れていきます。


どういうわけか唐突に月の石の展示が登場。
実際に石に触れますが、すり減っているのか石という感触ではありませんでした。これはドバイ万博のアメリカ館と同様で、仕方がないのかもしれません。
大きな火星の石もあり、こちらは写真が撮れるのみで触れません。その後観覧証明書なるものをいただきました。




ファーム・エリア
続いてファーム・エリアへ。また砂時計があり、水から植物が育つ様子の表現だとか。
その奥の映像は微生物からさまざまなものが生まれるということを表現しているものと思います。


次のエリアでは緑色のボンベがたくさん並んでいます。ごみを分解したときに発生した二酸化炭素を詰めたものと思われます。二酸化炭素により造られた生分解性プラスチックの器が、今度は空気中に置いてありました。


次は藻に扮したハローキティが並んでいます。ワカメ、ケイソウ、アオノリ、モズク、ヒジキ、マリモ・・・などをイメージしており、すべて異なるデザインになっています。
藻キティのサイネージもありました。


次の円形テーブルがあるエリアでは、テーブルにて藻に関するミニ情報が掲載されています。「同じ量の水で藻類が生み出すたんぱく質の量は牛肉の50倍」とかマニアック。
さらに進むと「いのちみなぎる藻のカーテン」ということでアート作品になっています。


ファクトリー・エリア
エリア入口恒例の砂時計がありました。
樹脂に藻類を混合した素材を使って、3Dプリンターでスツールを作っています。留め具などはなく、壊れたら粉砕して再利用可能なんだとか。
この部屋の奥や館内には実際に製作されたスツールがあり、席が空いていたら座ることもできます。



「やわらかなギャラリー」は、日本のものづくりは「あえて丈夫につくらず、無駄な力をしなやかに受け止める。古くなったらバラバラになって、あたらしいものに生まれ変わる」という考え方で研ぎ澄まされてきたので世界中に知ってもらいたい、とのこと。
流れ橋、和釘、小型月着陸機、風呂敷、焼杉など、さまざまな展示がありました。ここはキティちゃんを除いて唯一日本的な展示かもしれません。




大きな円盤は藻類の化石である珪藻土。これに水を噴射すると色が濃くなりますが、やがて消えていきます。円盤はぐるぐる回っており、消えたところからまた水が噴射され・・・ということで「循環」を表しているんだとか。
水が噴射されるタイミングで小鼓のような音が鳴ります。

会場外
館内展示はこれでおしまいですが、館外にバイオガスプラントが設置されていました。バイオガスで電気を動かし、プラントを動かすエネルギーとして活かしているそうです。
また、関空とリアルタイムでつながっている機械があり、会話やハイタッチができます。日本館は予約観覧エリア内ですが、NTTパビリオンの裏にあるものは自由エリアなので、日本館に入れなかったらNTTの裏に回りましょう。


日本館だからと日本の地理歴史や文化の展示を期待した方は面食らうことでしょう。。
非常に大きくて展示エリアもたくさんあり、満足度は高い方だと思います。
ドバイ万博のときは若干意味不明感がありましたが、そんなことはありません。
エリア全体を通して係員が何やら説明するのですが、逆に言うと基本的にその説明がないと理解できない展示が多いのは残念です。うるさい子連れがいて説明が聞こえないこともありました。
係員の注意も多くて、日本らしい情緒を実感できます。
ちなみに19時以降の予約なし観覧の時間は大屋根リングの下にかなり長い行列ができていました。

まとめ
あくまで個人的な印象です。年齢や興味によってもだいぶ変わります。
パビリオン | 個人的おすすめ度(5段階) |
日本館 | ★★★★ |
大阪ヘルスケアパビリオン Nest for Reborn(自由観覧エリア) | ★★★ |
関西パビリオン | ★★★ |
ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier | ★★ |
電力館 可能性のタマゴたち | ★★★★★ |
住友館 | ★★★★★ |
パナソニックグループ パビリオン「ノモの国」 | ★★★★ |
三菱未来館 | ★★ |
NTT Pavilion | ★★★★ |
予約とるのが難しいですが、電力館、日本館(時間によって並んで入場可)は比較的当日予約が取りやすいのでおすすめです。