旅行日:2024/9/14-15
ベネズエラ旅行の行程です。ここでは1日目・2日目を書いていきます。
1日目 | ベネズエラ入国 | 空港近く泊 |
2日目 | CCS→CAJ アチャの滝・サポの滝 | カナイマ泊 |
3日目 | エンジェルフォール(行き) | エンジェルフォール泊 |
4日目 | エンジェルフォール(帰り) | カナイマ泊 |
5日目 | エンジェルフォール遊覧 カヴァック洞窟 | カナイマ泊 |
6日目 | CAJ→CCS カラカス観光 | カラカス泊 |
7日目 | カラカス観光 ケーブルカーでガリパン観光 | カラカス泊 |
8日目 | ベネズエラ出国 | ― |
事前準備
カナイマの宿Wakü Lodgeで予約。代金は宿のBank of America口座に振込。
<基本料金>
宿:1泊USD271.25(+1人部屋追加料金107.5)
CCS-CAJ往復航空券:USD260
サポの滝・カヤック体験・空港送迎:USD50
<追加>
エンジェルフォール往復:日帰りUSD300(1泊ツアーもあり)
エンジェルフォール遊覧:USD395
当初はこの予定だったのですが、他のゲストが全員エンジェルフォールの1泊ツアー(ハンモック泊)を選んだからお前も宿泊しろと言われ、USD200の返金条件で承諾することにしました。しかし、返金は現地ではしてもらえず、予約時のメアドに問い合わせると「Zelleの情報を教えろ」というお返事。
Estamos en cuenta seria tan amable de indicar sus datos zelle para proceder al reembolso
Saludos
info@wakulodge.com
だがしかしZelleはアメリカの銀行口座がないと使えない(日本の銀行向け送金は使えない)ので、代わりにPaypalとか銀行振込をお願いしましたが、現在もなお未払いのままになっています。
恐らく手数料がかかるのを嫌って返金しないつもりなのでしょう。一時しのぎで納得させる手法に嵌められるなんて心優しい日本人です。
それはそうと、9/5に突如ハンモック泊が入ったため急遽荷物の準備に追われました。。
1日目:2024/9/14(土)
ベネズエラ入国
訪問した2024年はカラカス~カナイマの飛行機が日・木のみ。今回は日in木outにしたので、前日土曜にベネズエラ入りです。
降機後、ベネズエラ人以外は外国人レーンへ。イミグレブースに行く前に、列に並ばされて係員が一人ずつパスポートを徴収。目的(観光)、どこに行くか(カナイマとカラカス)、カナイマ行きと出国の航空券をスマホで提示、カナイマのホテル名を聞かれました。太った女係員はガムを噛みながら、これらの情報を自身のスマホに入力するのですが、だらだらと質問するのでいちいち遅い。これを後ろに並ぶ人たちに順にやっていくのですが、その間も列に並んだまま待っていなければなりませんでした。
45分ほど経ってようやくイミグレのブースへ。ここでも再度目的や行き先などを聞かれましたが、数分でクリア。
入国書類DEX-2が必要とネットに書いてあるのを見ましたが、機内では配られず、結局必要ありませんでした。
どこにスタンプ押してんだか。。これがホテル、出国審査などで時間がかかる原因になります。
イミグレと違って税関は普通。X線通して終了でした。
ホテルは空港送迎サービスがついているEurobuildingにしました。予約時のメールによると電話が必要とのことだったので、制限エリアを出る前にかけてみましたが、ああそうみたいな返事でした。。
Por su seguridad en las instalaciones del aeropuerto no acepte asistencia de personas ajenas a nuestra organización, (…)
Al momento del llegar al aeropuerto deberá llamar al siguiente numero +58 (xxx) xxx y marcar la opción #x(空港施設内での安全のため、私たちのホテル関係者以外の人からの申し出は受け入れないでください。(中略)
空港に到着したら、+58 (xxx) xxx に電話し、アナウンスに続けて #x を選択してください。)
わけわからんタクシーとかは乗るなということですね。
到着ロビーは殺風景で人が多くやや混沌としていましたが、ホテル名の看板を持っている人を発見し、予約確認を見せました。10分くらい待って送迎者でホテルへ。空港からは5分で到着。
Eurobuilding Express Maiquetía
ちなみにスペイン語圏ではeuroは「エウロ」と発音します。
航空会社のクルーが使う宿だけあり至ってまともなホテルでした。現金は米ドル払い、クレカの場合はボリバル払いです。ボリバルへの両替はホテルでは対応できず、お休みとかでできませんでしたが、カナイマでは米ドル紙幣があれば問題ありません。
ホテルの裏手は民家が建っており、徒歩でホテルの敷地から出るのはおすすめできませんが、民家との間にハイウェイがあるので敷地内にいれば問題ないものと思われます。
この日の夕食はホテル内でいただくことにしました。やや高額ですが、レストランまでの往復交通費や安全を考えればそんなに高くもありません。
牛肉のハンバーガーにしましたが、パンはいまひとつ、全体的に薄味ですがケチャップ付ければ問題なし。ボリュームあってお腹いっぱいです。
牛肉バーガー(475.57)、コカコーラライト(95.26)、Iva(91.33)、チップ少々で700ボリバル(\2,767)。
2日目:2024/9/15(日)
カラカス(CCS)→カナイマ(CAJ)
朝3:30に起き、4:40ごろチェックアウト、5:00過ぎのシャトルバスで空港へ。
空港ではまずチェックイン。パスポート提示のみでOK、そんなに並ばずに済みました。
5:17 Migraciónに並びます。国内線でもパスポートチェックが必要で、入国スタンプをチェックされます。中途半端なページに重ねて押されていたので探すのに手間取っていた様子。でも5:20に通過と好タイム。ゲートで搭乗券をスキャンして進みます。
続いてセキュリティチェック。係員はたくさんいるものの稼働しているのは一人で、パスポートと搭乗券の照合を行います。荷物と人のX線チェックがありますが、1台しか動いておらず時間がかかります。
制限エリアは普通。コーヒーでもいただこうかとも思ったのですが、開いているお店は数店舗。メニューが掲示されていても金額が載っていないところもありました。
ベネズエラでは値段に「Ref」と書かれているものをよく見ましたが、これはReference Price=参考価格という意味で、米ドルを記載しています。表向きは現地通貨ボリバルを使うべきなのですが、過度なインフレでボリバルの価値が下落するため、実際は米ドルが日常的に使われています。ただ米ドルの使用は非公式なので「参考価格」として提示する・・・という事情だそうです。
カナイマ行きは7:00発のConviasa便(V0 130便 7:00 CCS→8:05 CAJ)。
日本人ツアー御一行様と同じ便でした。
機内誌は早速エンジェルフォール!本当にこんな景色が見られるんでしょうか。
飛行機は定刻に出発。飲み物はオレンジジュース、コーラ的炭酸飲料、水から選びます。温かい飲み物はありません。カートは中国語表記のあるものでした。
出発してすぐカラカスの町が山越しに見えました。盆地にできた町なんですね。2枚目は到着10分前くらい。テプイ(テーブルマウンテン)はなく、平坦な土地のように見えます。
到着直前、突然テプイが見えてきました!期待が高まります。
飛行機はほぼ定刻の8:09にカナイマ空港に到着しました。
降機して出口に出る前にブースで、パスポート提示とカナイマ国立公園入園料USD40の支払。現金のみ。支払後他の客が集まったところで宿のシャトルに乗って宿泊地に向かいます。
カナイマの宿Wakü Lodge
車で5分で今回の宿Wakü Lodgeへ。ウェルカムドリンクをいただいた後、施設の説明ツアー。英語は一人だけで、他はみんなスペイン語。宿はカナイマ・ラグーンに面していて、素晴らしい景色です。
朝食会場で宿泊にあたっての長々とした書類にサイン。全部スペイン語で、英語翻訳もありません。今後予約される方は事前に原本を送ってもらえないか聞いてもいいかも。
朝食はビュッフェスタイルでとてもおいしいのですが、Guacamaya(グァカマジャ)というカラフルな鳥が食べに来ちゃいます。。眺めのいい窓際にいると必ず来るようで、何人も被害に遭っていました。
朝食後ようやく部屋へ。
ベッドは適度に柔らかく寝心地はよいですが蚊帳なし、部屋に虫スプレーなし。
シャワーはオーバーヘッドのみで水圧やや弱め。お湯はガスなのでそれなりの熱さ。あまり水で薄めなければ温かく使えます。シャンプー、コンディショナー、固形石鹸のみ。
トイレはシャワー付。トイレットペーパーあり、ティッシュなし。
ドライヤー持込使用禁止、水道はタンニンを含む川の水なので赤いが汚れているわけではない、ただし飲めないし歯磨きにも向かない、といった注意を受けます。
ドライヤーは低電力のものがフロントで借りられます。低電力とはいえちゃんと乾き、問題ないです。ペットボトルは355ml×4本あり、飲用と歯磨き用とにわけて使用できます。
貴重品は金庫に入れておくように指示されます。これは契約書に書いてあるので従う必要があります。
Wifiは部屋では繋がりにくいのですが、外では繋がりました。
テレビ、冷蔵庫なし。湯沸かし、可動ハンガー4本あり。
ちなみに、カナイマ国立公園のエクスカーションは基本濡れます。濡れたものを洗って外に干しておいても問題ないですが、湿度が高いため全然乾きません。いわゆる速乾性衣類すら乾きません。洗う水も赤いです。そのあたりを考慮して荷物を準備しておくとよいと思います。
カナイマのスーパーマーケット
滞在中、宿から外に勝手に出ると行き先を確認されたり、危ないなどと暗に外出しないよう言われますが、スーパーマーケットに来てみました。もし部屋にないものがあったらここで購入しても良いと思います。お菓子や飲み物もありますが、完全にツーリスト価格で結構高いので宿で頼んだ方が結局いいような気もします。
入口にはバッグ持込禁止の張り紙がありました。
新しいボリバル紙幣のお知らせもありました。
2024年訪問時の最新紙幣は「ボリバル・デジタル」と呼ばれ、5、10、20、50、100、200、500の額面があります。5ボリバルより低い額面にはデノミ前の旧紙幣「ボリバル・ソベラノ」(額面1万以上)を流用します。
デノミ時100万ボリバル(ソベラノ)→1ボリバル(デジタル)となったため、現在の1ボリバルを払う場合はボリバル・ソベラノ紙幣で100万を払います。
とてもややこしいですが、カナイマでは両替所もなくそもそもボリバル紙幣は使わないので、米ドル紙幣だけあればOKです。
アチャの滝
カナイマ・ラグーンの滝をめぐるツアーです。
宿でウォータープルーフバッグなるものを借りましたが、これは必須です。ただし部室のような雑菌臭がするので気になる場合は持参しましょう。念のため中身はビニール袋でくるんでおくのも必要。
荷物は、日焼け止め、マリンシューズ、滝歩き用靴下(捨てていいもの)、虫除け、帽子、サングラス、スマホ、スマホ防水カバー、セームタオル(スイムタオル)(宿で貸出あり)、ビニール袋、ポケットティッシュ。かばん、カメラ、ビデオ、時計、貴重品は不要です。ウェットティッシュはあってもなくても。上下ラッシュガードで出かけました。ただ、ラッシュガードが濡れるとその後体が冷えるので、滝の時は上だけ脱ぐとかして、滝とそれ以外の格好を変えるのがいいと思います。
宿からボートで直接カナイマ・ラグーンに出ます。本当に赤い水です。
出発時は小雨が降っていて、早速濡れます。雨季なのでこれは想定内。
民族衣装の方は宿のスタッフ。スペイン語で冗談ばかり言っているようですが、英語でも話してくれて親切。日本語も少し知っています。
くもってきちゃって絶景とはいきませんが、滝はなかなかの迫力。
カナイマ・ラグーンには4つの滝があり、向かって右からウチャマの滝、ゴンドリナの滝、ワダイマの滝、アチャの滝です。
こちらがアチャの滝。横長で2つに分かれているような感じに見えます。
アチャの滝の真横に到着。ここで記念撮影タイム。ただ、これは本番ではありません・・・。
本番は滝の裏ウォーク。マリンシューズは滑るので脱ぎ、ソックスで歩きます。日が当たらず水が落ちるときの風が強くて寒い!ラッシュガード脱がずに突入したので、後で体が冷えて後悔しました。ウォータープルーフバッグは置いて、防水ケースに入れたスマホや防水カメラだけ持って行くのが正解です。
滝も最初はかわいいもんですが、強烈なシャワーになり、滝行のような状態に。
赤茶色なのは滝の水。このあたりは台風を超える暴風雨状態で目を開けるもやっとになります。耳にも水が入ってきて、もう大変。
アチャの滝の一番奥まで歩いていきました。びしょびしょで楽しい滝歩きでした。
サポの滝
アチャの滝からボートですぐ、今度はサポの滝に向かいます。
平坦かと思いきや意外とアップダウンのある山道を歩いていきます。今度はマリンシューズがないと厳しいです。
サポの滝のビューポイントに到着。ちょうど虹が出ていてとてもきれいでした。
ガイドに連れられて滝の正面で撮影する人もいました。遠浅のようですが、突然深くなったりするので注意です。
次はサポの滝の脇へ。また滝の裏を歩きます。ここもマリンシューズを脱ぎ、ウォータープルーフバッグを置いて、ラッシュガードを脱いで、ソックスで向かいます。
またも暴風雨!びしょびしょになるのはアチャの滝と同じです。
サポの滝の一番奥まで歩いてきました。休息スペースがあって記念撮影はこちらの方が簡単です。
サポの滝も迫力がすごかったです。
戻ってマリンシューズを履くなどして出発。山道を少しのぼってサポの滝の上にあがると、意外にも川は静かな流れでした。
山を下ってボートに乗り、宿に戻った時には体が冷えて寒い!
宿ではツアー後毎回軽食タイムがあったのですが、このときはホットココアをいただきました。温かくてありがたすぎます。
夕食タイム。宿で三食ついているので非常に助かります。
パンプキンスープとビュッフェ。優しい係員の方に盛ってもらいます。味は世界標準レベルでおいしく、何も問題ありません。
デザートはトレスレチェケーキ。甘くておいしかったです。
翌日はいよいよエンジェルフォールに向かいます。