フランス領ギアナ旅行(3) クールー ギアナ宇宙センター

南米
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旅行日:2024/9/27 ※本文中の値段は訪問当時のものです。

クールー観光と言えばサリュー諸島とギアナ宇宙センター。この日は予約していたギアナ宇宙センターへ向かい、夕方の便でパリに向かいます。予約は現地時間2営業日前までにするのですが、人気で満席になるだろうと考え3ヶ月前に公式のメールから行いました。ツアーは日曜以外の8:00と13:00スタートで、発射日と前後1日は催行されません。当日はパスポート原本が必要、鋭利なものなど一部の荷物はセキュリティ上持ち込めません。予約のリコンファームは特に先方から指示がなければ不要です。

フランス領ギアナ
南米大陸にあるフランスの海外県ならびに海外地域圏。
17世紀フランス人がギアナ地方に港を建設したことをきっかけに入植者が入るようになり、カイエンヌの町が成立。1667年のブレダの和約により、ギアナをオランダ、イングランドと分割。一時ポルトガルに占領されたが返還され、以来フランス領となっている。
フランス革命後ギアナに流刑地が建設されるようになり、19世紀から20世紀半ばまでに、政治犯や重罪人が囚人してギアナに送られ、「呪われた土地」などと呼ばれていた。クールー沖合いにはディアブル島=「悪魔の島」と呼ばれる島もある。
クールーにはフランス国立宇宙研究センターのギアナ宇宙センターがあり、ロケットの打ち上げを行っている。

ギアナ宇宙センターへ

クールーのホテルからギアナ宇宙センターへは恐らく公共交通機関がないので前日ホテルで予約していたタクシーで向かいます。遅れを見越して7:30にしていましたが、なんと予約できていなかったという!おかしいと思った別の係員がタクシーを呼んでくれました。フランスのノリなので油断も隙もありません。

7:52 Hotel Atlantis → 7:58 Space Museum (Guiana Space Centre) €10 現金払い

運転手が帰りは何時になるか聞いてきましたが、そんなのわからないのでとりあえずビジネスカードをもらっておきました。待っているよとも言ってくれましたが、悪いので帰っていいですとご遠慮しました。

集合時間の8時にぎりぎり間に合いました。ジュピターセンターと呼ばれる建物の前に行くと、すでに他のツアーメンバーが集まっていました。名札を各自もらい、セキュリティチェックを受けます。体に金属探知機をあて、荷物は目視チェックでした。ちなみに大きな荷物は持込不可。
クーラーのきいた新しいバスに乗り8:37出発。ガイドツアー方式です。説明はフランス語。なんなら自分以外全員フランス語話者でした。注意などは英語でしてくれます。
シートベルトをするため席を立って別の窓に見にいくことはできませんが、ツアーを通せばどちらも見られるように配慮してくれていました。今回は左窓席だったので、右窓の景色は帰りに撮影しています。

アリアン5発射台

ロケットが遠くの2本の建物からレールで運ばれてきます。
右の細長い建物には水が入っており、その水が発射台に流れ込みます。左右の施設にも化学物質(忘れましたが、ナントカ酸素とかだった気がします)が入っていて打ち上げに使われます。

発射センター

ここは内部撮影不可。PCが並ぶ部屋をガラス越しに上から見られる部屋でムービーを見ました。英語字幕なし、フランス語ナレーションのみ。イタリア、フランス、ドイツ、スイスなどヨーロッパ各地でパーツが作られたロケットが船で運ばれてきて発射準備をしている内容でした。
係員に聞かれたので日本から来たと言ったら、いつか行ってみたいとか、種子島にもあるねとか言ってくれました。

アリアン6発射台

原寸大のロケット本体部分の模型で、後ろの倉庫で実際に組立てを行います。そこから発射台に運びますが、距離があるのはセキュリティの理由(管轄の違い)とのこと。ベガのときだけは組立と発射台が近かったそうです。
そばに見える二つの穴は排気口でガスが出てきます。

水の塔は振動防止用の水。雨水を池に貯めたものを利用しているとか。
発射台はエッフェル塔(7000t)より重い8500t!レールがあるので発射時にもすぐ動かせるようになっています。

終了後、一路ジュピターセンターに戻ります。車内ではムービーが流れていましたが、フランス語のみ。

ジュピターホール

ツアー最後はジュピターホールの見学。
ガラスの向こうはオペレーション関係者席。モニターは4分割され、発射の様子や軌道のグラフィックなどが表示されます。
座席は画面に向かって右は国関係者など、中央あたりに軍人、左は招待者など。上の階は右がプレス、左が通訳。
ヘッドホンで通訳を聞くようになっています。

ここで自由解散となりました。

博物館

博物館が併設されているので立ち寄ってみました。10ユーロ、クレカ可。
2フロアあり、順路は特になさそうです。
特別展としてギアナの考古学などの展示がありましたが、フランス語のみ。
見学は1時間はかかる感じ。じっくりみると1時間半は必要でしょう。

体験型が多い印象。ただ読むだけでなく、タッチパネルなどを操作して理解を深めていくスタイルです。
ジュピターホールやロケットミニチュアもありました。

お土産を選んでいたら、タクシー運転手から守衛に電話があったらしく、タクシーが待っているよと教えてくれました。3時間以上待っていたとは思いませんが、ちゃんと思い出して迎えに来てくれたのはありがたかったです。
ちなみにギフトショップは火~土9:30-13:00、14:00-17:30オープンでした(2024年)。

12:20 Space Museum→12:28 マクドナルド €10、現金払い

夕方の飛行機に乗る必要があるので、ホテルに14時にピックアップに来てもらう約束をして一旦お別れ。

ランチ

ホテルでランチが食べられれば簡単でよかったのですが、レストランはランチ営業していないというので、一番近くにあるレストラン「マクドナルド」にやってきました。
これで€11.90(1,968円!)。なかなかの高級レストランです。

食後20分かけて歩いてホテルに戻りましたが、暑さにばててオランジーナ休憩。€4.50。でも生き返ります。
荷物をピックアップしてタクシーでカイエンヌ空港へ向かいました。

14:02 Hotel Atlantis→15:23 カイエンヌ空港 €80、現金払い

カイエンヌ空港

カイエンヌ空港は建物に入るのにセキュリティチェックがあり、暑い中並ばないといけません。一応屋根があって日陰ではあるのが救い。
パスポートを出すとタブレットで名前を探してチェック、15:42通過し建物の中へ。
15:44 搭乗券ゲット。スカイチームのゴールドメダリオンのため2分で終了しましたが、そうでない場合はここでも行列していました。
15:47 搭乗券チェック。ここは並ばずにすぐ通過。
15:52 セキュリティチェック通過。入口で少ししか入場できないからか全く並ばずに通過できました。
16:00 イミグレ通過。ここは窓口2つですが並びました。日本人だからなのか、スタンプが多いからなのか、隣の白人はすぐ完了しているようで回転がよいのに自分は止めてしまっているような感じ。だるそうにハンコおして無事完了しました。

ボーディングゲートエリアはとてもせまいです。ビジネスラウンジは満席だからと€15のクーポンをいただいていました。またオランジーナなどを買ってむりやりクーポンを消化。€15.30でした。

17:25 CAY→7:00(+1) CDG AF 889

17:32タクシング、17:42テイクオフ!
30度越えのフランス領ギアナから7度のパリへ向かい、帰路につきました。

南米旅行おしまいです!

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