旅行日:2024/9/10 ※本文中の値段は訪問当時のものです。
マルタには14:30過ぎに到着、15:00入国。中途半端な時間ですがスリー・シティーズに行ってみました。
スリー・シティーズはヴァレッタの対岸にあるVittoriosa、Senglea、Cospicuaの総称。聖ヨハネ騎士団が最初に建設した要塞都市です。Vittoriosaが最も古く、Birguとも言われ、主要な見どころはここに集まっています。
マルタ騎士団
11世紀エルサレムで発祥した正式名「エルサレム、ロードス及びマルタにおける聖ヨハネ主権軍事病院騎士修道会」。マルタ共和国とは異なります。スペイン国王からマルタ諸島が与えられたが、ナポレオン・ボナパルトにより追い出されてしまう。領土を有さないが国際法上の主権が認められており、現在はローマに本部を置き、100を超える国家と国交を結んでいる。国連オブザーバー。
マルタ空港からホテルへ


エミレーツ航空は約30分遅れの14:30過ぎに到着。ドバイ→ラルナカ→マルタを同じ飛行機・同じ便名で飛び、途中ラルナカでは乗りっぱなしです。沖止めなので前半に座っていれば席はどこでも同じ。
入国審査は一般的なもので、一列目だったのですぐ終わりました。空港を出ると、日差しは強いものの風があるので過ごしやすそう。湿気は気にならず、爽やかな秋といった感じ。
ホテルはスリーマ近くのGzira地区にあるHotel Kennedy Nova。ゴゾ・コミノへバス1本、ヴァレッタへフェリーで直通と便利ですが、空港はヴァレッタ経由になりやや不便。ということでBoltで移動。このときは17分、€11.70でした(時間帯、渋滞などにより変動します)。空港の乗り場は、空港出て左に行ったところにある駐車場でした。


一人しかいないフロントでのんびりとしたテンポでチェックインを済ませ、荷物整理してすぐ出発。またBoltで15:52ホテル前出発。23分、€14.40でした。
宗教裁判官の宮殿(Inquisitor’s Palace)
16世紀、騎士団長が宗教裁判官のために用意した住居。その後ローマの宮殿風に改装され、戦禍を免れて現在も残っています。地球の歩き方によると、ヨーロッパで宗教裁判官の家が一般公開されているのはここだけとのこと。
入場料は€6。今回はいくつかマルタの見どころを回るのでHeritage Malta Multisite Pass(€60)を買うことに。窓口で聞いてみましたがなんと在庫がない!窓口にいながらネットで買うことになりました(だったら日本で買っておけば早かった・・・)。
ちなみにスリー・シティーズ地区であればHarbour Comboというセット券もあります。宗教裁判官の宮殿、海事博物館、聖アンジェロの砦のセットで€16。
館内見るのは通常1時間はかかるとのこと。そんなに盛りだくさんと知らなかったので、かなり駆け足で見て回ることにしました。











聖ヨハネ礼拝堂(Oratory Of St. Joseph)
騎士団長ヴァレットが祈りに訪れた礼拝堂。現在は無料博物館(要チップ)。ヴァレットが実際に使っていた剣と帽子が展示されています。
マップを見ていたもののどの建物かわからなくて、適当な建物の入口にいたおじいさんにどこですかと聞いたところがちょうど聖ヨハネ礼拝堂でした。。Nestu Laiviera通りから建物は見えますが、少し奥まったところにあってわかりにくいです。
ヴァレットの剣と帽子を見に来たんですと言ったら、ちょうど展示室を閉めたところだけど開けてあげるとのこと!ご親切にありがとうございます。



出るとき、日本はオリンピック(この年はパリオリンピックがありました)ですごく活躍したね、などと仰っていました。素晴らしいジェントルマンとの会話もいい思い出になりました。
聖ローレンス教会(St. Lawrence’s Catholic Church)
騎士団がマルタで最初の修道院教会として、1530年から約40年間使用した教会。現在の教会は、その後宗教裁判官により改装されたもの。教会には多くの芸術作品があり、聖ローレンスの殉教を描いたマティア・プレティ作の主祭壇画や、ステファノ・エラーディ作「Christ the Saviour」や「The Dead Christ」などがあります。
とても大きい教会で、赤い大理石の柱と白い壁が美しい内部・・・というのは資料で見ただけで、訪問時はクローズでした。。

聖アンジェロの砦(Fort St Angelo)
中世に城をもとに1530年代から30年程かけて、聖ヨハネ騎士団によって要塞として再建されました。1565年のマルタ大包囲戦の際には騎士団の本部として機能しました。その後大規模な再建が行われ、砦は現在の姿になりました。1608年、騎士団員となった画家カラヴァッジョが傷害事件で収監されました。1800年から1979年までイギリス軍の駐屯地としても使われ、第二次世界大戦中にかなりの被害を受けましたが、後に修復されました。1998年砦の上部がマルタ騎士団に引き渡され、現在では騎士団が部分的に所有するマルタ唯一の建造物で、騎士団員が住んでいます。ユネスコ世界遺産暫定リストに掲載。
砦の入口からだらだらした坂をのぼった先にチケットオフィスがあります。通常€10ですが、先ほどのHeritage Malta Multisite Passを提示して入りました。




















パネルなどはさらっとしか見ませんでしたが、それでも1時間20分くらいかかり、すでに18:20近く。
海事博物館

通りがかりにあったのでダメもとで入場できないか聞いてみたら、もう時間が遅いので楽しめないよと言われたのでおとなしく退散。そもそも博物館はリノベ中でした。
戦争博物館とメイン・ゲート


ここもすでにクローズだったので外観だけ。この門はメイン・ゲートといい、17世紀に建てられたもの。その後、イギリス統治時代に建物が追加され、その建物部分が博物館になっています。
カフェ・ルージュ
ガイドブックに載っていたので立ち寄ってみました。夕食はここで済ませます。
ラザニア(€12.90)は、味は問題ありませんが、個人的には少し塩を足してちょうどよい感じでした。若干冷たいところがあったのが残念。


食後、Boltでホテルに戻りました。17分、€10.70。
スリー・シティーズの主要な見どころはギリギリ回れましたが、誰がどう考えても16時スタートでは遅すぎます。スリー・シティーズだけで遅くとも12時スタート、できれば丸一日確保した方がよいと思いました。