モーリタニア旅行(4) ヌアクショットからセネガル国境越え

アフリカ
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モーリタニアの首都ヌアクショットから、悪名高い国境を越えてセネガルの町サン=ルイに向かいます。

旅行日:2024/11/16(土) ※本文中の値段は訪問当時のものです。

ヌアクショット→国境の町ロッソ

モーリタニアとセネガルの国境はRossoとDiamerの2ヶ所あります。事前情報はこんな感じでした。

Rosso国境Diamer国境
長所公共交通機関が使える・橋があるため国境越えの時間制限はない
・世界遺産ジュッジ鳥類国立公園のすぐそば
・悪い噂は見かけない(あまり使われていないからかも?)
短所・輩が多く悪名高い
・手続きの難易度は高め
・橋なし。時間帯により無料公共フェリーが使えず有料の民間ボートで川を越える可能性がある
公共交通機関はない

ホテルで聞いてみたところ事前情報通りで、国境越えはロッソを経由することにしました。
国境までのタクシーを言い値3200ウギアで発見。国境の犯罪者は遅くなるほど出てくる傾向にあるため、早く行きたい場合は有用です。
前日の夜に国境までのタクシーを6:30出発で予約していたのですが、当日の朝20分待ってもタクシーが来なかったため、結局王道のバスで国境に向かうことにしました。

ちなみに、ヌアクショットでは配車アプリCarapp passengerが使えます。SMS認証ができなくて使えなかったのでホテルの人にアプリで呼んでもらいました。自宅で登録しておかないといけませんね。。

6:50頃呼んでもらいましたが、ドライバーは「あと5分で着く」とか「あと3分」などと言ってくるもののなかなか来ず、7:15にようやくやってきました。すでに予定を45分も過ぎています・・・。

7:27 ヌアクショット南部Carrefour Nancyにあるロッソ行きのミニバス会社Salama transportに到着。ここまでのタクシー代は140ウギア(1台、Carapp価格)でした。
早速ロッソ行きのチケットを購入。300ウギア。

出発が近くなってきたので車に乗り込むと、1人無料になるくじをやっており見事助手席の人が当選していました。
なんと一緒にやぎも乗っています。
8:00発のところ、8:12に出発しました。

検問4回通過し、Tiguendで少しストップ。ドライバーはこの会社の支店に行き、その間乗客は朝食を購入。パンに串焼きをはさんでソースをかけたものや、鶏肉まるまる1羽分買う人もいました。この町はかなりカオスな様子。

さらに検問を4回通過。道中は砂漠のようだが木の背が高くて内陸とは少し違う景色でした。
10:57 ロッソのバス会社オフィスに到着。バスターミナルGare Routiereの6ブロックほど北にあり、国境のゲートまでは950mくらいあります。
タクシーを100ウギアで勧誘してくる人がいるが空気のように無視。馬車に乗った日本人のブログを見ましたが、このときは馬車の勧誘はありませんでした。一つ面倒が減ってよかったです。

南に向かって幹線道路をまっすぐ歩いていくと、ガソリンスタンドStarが見えてきます。この交差点は左にいく道ではなく、右にカーブする道を進みます。

11:07 国境ゲートに到着しました。

悪名高いロッソ国境越え(モーリタニア側)

事前情報どおりのカオス具合でしたが、時間的な問題なのか思ったほどではありませんでした。
制服を着ていない輩が声をかけてきますが、アイコンタクトしたらおしまいなので無視。両替かタクシーか手伝いますよと言っていました。他にも、親切を装って無料という人もいました。
フランス語で話しかけてきたとき無視したからか、その後英語、アラビア語で話しかけてきました。輩の世界も語学力勝負のようです。

ゲートをくぐると広場がみえてきます。正面は無料のフェリー乗り場になっていますが、その前にモーリタニアの出国手続きが必要です。
広場に入ってすぐ左側にある建物で出国手続を行います。看板にはVéhicule(車用)と書いてありましたが、徒歩の人もここで出国手続するようになっていました。さらに奥にPiétons(歩行者用)と書いてある建物があり、先にそちらに行ってしまったのですが制服を着た係官に違うと言われてVéhiculeに戻って手続しました。こういうわかりにくさがカオスを生みます・・・。
出国は正規の係員にパスポートを提出するのみ。イエローカードも書類も不要。賄賂なし。完全無料。
11:17 出国スタンプをゲットしました。

Piétonsと書かれた建物のそばは有料ボート乗り場です。
事前情報によると相場500ウギアとのことですが、一応値段を聞いておこうと思って船頭さんに聞いてみました。言い値3,000ウギアだったため即断りましたが、後々考えたら3,000はもしかしたらデノミ前の価格で、実は300ウギアだった・・・?よくわかりません。
セーファーかウギアか聞かれたのですが、無料フェリーが出そうだったのでウギアしか聞く時間はありませんでした。どちらでも払えるのかもしれません。

11:25発の無料フェリーがもう少しで出てしまう!乗る前に、岸に座ってる制服を着た係員に出国スタンプをみせてパスポートチェックを済ませます。
どういうわけかウェットランディングで、柵をよじのぼって横移動して船に搭乗。大きな荷物があったら濡れずに乗るのは不可能と思われます。。
なんとか出発ぎりぎりで乗れました!

近くに橋を建設しているのですが、さっさと完成してほしいところです(2026年完成予定)。

悪名高いロッソ国境越え(セネガル側)

船に乗っている間は特に何もわずらわしいことは起こりませんでした。
11:40 下船。通路にいる制服を着た警察官にパスポートを渡します。
パスポートを見失わないよう横目で見つつ、警察官についていくとゲートに向かって左にある小屋に入っていきました。ここが出国審査場になっているようで、行列ができてるので並ぶことに。
並んでいるとSIMカード売りや両替が来ますが、モーリタニアほどしつこくなかったです。

窓口にパスポートあることを目視で確認し、名前を言ってセネガル入国手続。
行き先と職業を言って入国スタンプゲット。
明るい女性係員で賄賂要求なし。イエローカード提出なし。モーリタニアより気が楽な手続きでした。
11:57 セネガル入国です!

ちなみにこの日、ゲート前の両替は1ウギア14.5フラン、ゲートを出たところでは15フランでした。
サン=ルイ旧市街では14.5フランか14フランだったので、この日はゲートを出たところが最安値でした。
また、SIMカード売りが多いのですが、このあたりは電波がないようでしたのでご注意を。

ロッソ→サン=ルイ

サン=ルイに行くセプラ(シェアタクシー。7人乗りなのでSeptplacesプラ(英語だとSeven seatsの意味))の乗り場を探します。
途中いろんな人に場所を聞きつつ、間違ってるのかと不安になるくらいだいぶ歩いて、12:33 セプラ乗り場に到着。
サン=ルイ行きは奥の方にありました。

廃車寸前のようなボロボロの(たぶん)プジョー505 で行くようです・・・。
一人2,500フランでした。地元民は1,500フランで乗れるらしい。入国した後念のため警察官に値段を聞いていたのですが、それと同じでした。

すぐ人数が集まって、12:45出発。

出発してすぐ検問があり、パスポート提出。すぐ返却されました。
同乗の地元民らしき人たちは下車して何やら手続きをさせられていました。
検問が終わり、走り出してから文句大会が始まります。

乗って気付きましたが、ドアの噛み合わせもギリギリ。
こういう車はペーパーがないので警察官が500フランを要求するようです。状態がヤバすぎてロッソからサン=ルイまでしか走れないんだとか。
オイルタンクが壊れていてプラスチックのタンクをつけている車もあるらしいのですが、今回のはそこまでではなさそうで一安心(!?)。

セネガル入ってからフランスの古い車がかなり多い印象。
道路状況は概ねよかったです。

14:52 サン=ルイのバスターミナルに到着しました。
旧市街のある島ではなく、本土側のだいぶ南にありました。
地図だけ見ると、Rond point Khorで降りたいと言って、そこからタクシー拾った方がよいのかも。

バスターミナルでサン=ルイ島のホテルまでタクシーで向かいます。
最初聞いた人は言い値3,000フラン!交渉して1,000フランまで下がりました。とりあえず別の運転手にあたってみることに。
次の人は言い値6,000フラン!!上がってしまった!交渉しても3,000フランにしかならず、さようなら。
3人目は直前のやりとりを見ていたので、一旦600フランでいいかと聞いて、最終的に1,000フランで決着しました。
タクシーの交渉はいつも難しい!

14:55にバスターミナルを出発し、15:09サン=ルイ島にあるホテルHôtel de la Résidenceに到着しました。

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