ベネズエラ旅行(5) 首都カラカス(アルタミラ地区&ガリパン)

南米

旅行日:2024/9/20-21

ベネズエラ旅行の行程です。ここでは7日目に訪れたカラカスの見どころと出国を書いていきます。

1日目ベネズエラ入国空港近く泊
2日目CCS→CAJ
アチャの滝・サポの滝
カナイマ泊
3日目エンジェルフォール(行き)エンジェルフォール泊
4日目エンジェルフォール(帰り)カナイマ泊
5日目エンジェルフォール遊覧
カヴァック洞窟
カナイマ泊
6日目CAJ→CCS
カラカス観光
カラカス泊
7日目カラカス観光
ロープウェイでガリパン観光
カラカス泊
8日目ベネズエラ出国

カラカスは見どころが多く、長くなるので歴史地区とそれ以外で分けて書いています。カラカス歴史地区についてはこちらをご覧ください。
まずはホテルAltamira Suitesの近くにあるフランス広場からスタートです。

カラカス市内観光3 チャカオ地区

フランス広場(Plaza Francia、アルタミラ広場)

チャカオのアルタミラ地区の中心的広場。カラカスとパリの間で、パリにベネズエラ広場、カラカスにフランス広場を設けることになったため、フランス広場と名前が変更されました。
オベリスクと噴水、ショッピング・センターがあり、地下にメトロのアルタミラ駅があります。

メトロに乗る

2023年は無料でメトロに乗れたらしいのですが、2024年からは再び有料になり、専用のカードが必要になりました。赤いカードです(青は高齢者、黄色は学生のカード)。

カードはアルタミラ駅の一つしかない窓口で購入。結構並びます。1枚Bs.25、みなさん米ドルではなくボリバルで払っていました。米ドル払いができない場合は両替が難しい外国人が乗るのはかなりハードルが高いと思います。購入時に指紋を取られます。1乗車Bs.5なので同時にチャージ。

ホームに降りるとサルサが流れていました。公式に音楽を流す地下鉄は世界中でも珍しいです。ごみなどもなく気になる臭いもありませんでした。

列車は監視カメラはあるようですが、結構混んでいてスリが心配。

10:12 Altamira → 10:23 Plaza Venezuela

ベネズエラ広場

メトロのPlaza Venezuela駅から出てすぐ、ベネズエラ広場があります。噴水があるのですが、この日はお休み。

政府庁舎がある関係で、南東方向への撮影はできません。
また、Hotel Plaza Venezuelaより北にいくとすぐ治安が悪そうになるため要注意。
外務省のサイトによると、2016年にベネズエラ広場で日本人旅行者が強盗に遭った事件があったとのこと。

ベネズエラ広場からベネズエラ大学に向かって歩いていきます。陸橋から消防署とスタジアムが見えました。

ベネズエラ大学(世界遺産)

ベネズエラ大学は1721年に設立され、ベネズエラ最古、西半球でも最古の大学の1つといわれます。現在の大学はベネズエラの建築家カルロス・ラウール・ビリャヌエバにより1945年から15年かけて建設されました。ビリャヌエバは芸術と建築の融合を理念に掲げていました。近代建築の都市計画の傑作として「カラカスの大学都市」として世界遺産に登録されています。

外国人がふらっと立ち寄っても問題ないらしく、特にノーチェックで構内に入れました。相当広大な敷地で、専攻によって建物がわかれています。
色褪せがひどい構内図がありました。地図の右上からやってきたようです。

学生寮などを横目に進んでいくと、時計塔(パネル2番 Reloj Universitario)が見えてきます。ここはPlaza Rectorado(パネル1番)というそうです。

Edificio del Rectorado(パネル5番)を抜けると、講堂(Aula magna、パネル8番)に繋がる渡り廊下に学生たちが座っておしゃべり(意見交換!?)していました。こうした風景は日本とさほど変わらず、久々に大学時代を思い出しました。

南北に通る道路沿いに、長い渡り廊下Pasillo de las Banderas(パネル番号なし)があります。廊下には黒板が設置されており、学生が自由に使え、学習を深めるのに使っているようでした。

見学後は車で移動です。

Paseo de los Próceres

日本語では「英雄の道」。一直線に伸びる遊歩道で、先駆者の記念碑から英雄の記念碑まで約700mあります。通り自体はさらに先まで伸びていますが、一般人は立ち入れません。まずは英雄の記念碑へ。

軍が管理するエリアですがモニュメントを撮影することは認められていると聞きました。撮影には十分ご注意を。
並行して走るハイウェイ(Autopista Valle – Coche)より西は危険。El Valle地区をはじめスラム街が広がっています。

記念碑の内側には、シモン・ボリバル、アントニオ・ホセ・デ・スクレなど、独立関係の英雄たちの銅像が並んでいます。

そのまま北側にある先駆者の記念碑まで歩いていきます。美しい噴水の遊歩道になっていましたが、水は止まっていました。

遊歩道から高速道路側に並行して走る道には、独立関係の絵が描かれた壁と戦車がありました。シモン・ボリバルも描かれています。

遊歩道に戻り、さらに歩いていくと巨大なプールが登場!さながらインフィニティ・プールです。

先駆者の記念碑に到着。1956年に当時の大統領によって設置されたもので、馬に乗る先住民の青銅像です。

ちなみに今回歩いたエリアは子供が遊んでいたりランニングする人がいたり、サロンがあったりとかなり平和に見えますが、冒頭で書いたようにまるで高速道路が結界になっており、反対側はスラム街でまるで別世界になっています。
近くに長距離バスターミナルがありますが、スリや置引きはもちろん多く、周辺はスラム街ですし、特に「夜はタクシーも行ってくれないほど」(地球の歩き方)。つまり夜行ってくれるタクシーは何かあるということですね・・・。

これでチャカオ地区周辺の観光はおしまい。配車アプリでガリパン行きロープウェー乗り場に向かいました。7.8米ドル、約15分。

11:38 Monumento los Precursores → 11:54 Estación Maripérez

カラカス郊外 ガリパン

ガリパンは、空港のある湾岸地域と盆地であるカラカスの間にそびえる山に位置しています。道路もありますが、せっかくなのでテレフェリコ(ロープウェイ)に乗って行ってみます。

ロープウェイ

ここはSan Agustin地区のロープウェイとは違って、現地人と外国人とで価格が異なります。その額なんと30米ドル!カラカスでは相当高額です。クレカ払いにしたので、請求はBs.1,104でした。
トイレは改札の外にあるので、切符を買う前に寄っておくのがよさそうです。

外国人は基本VIP待遇らしく、ビニールカップの飲み物一杯付き(お酒あり)で、VIP仕様の車両に乗ることになります。VIPの車両が来たタイミングで乗ることになるのですが、飲み物がまだだったら見送ることもできます。

出発してすぐにカラカス市内が見渡せます。先に言うと、上り切ってしまうと結構景色が遠くになるし、雲の状況も下界と違うため見えるかわからないので、ロープウェイに乗っている間にカラカスの景色を楽しんだ方がいいと思います。

10分もするとカラカスはずいぶんと遠くになってしまいます。まだまだ山を登り、約17分で駅に到着しました。

12:21 Estación Maripérez → 12:38 Estación Humboldt

ワライラ・レパノ

ロープウェイを下りると・・・上着がないと寒い!さすがに標高2000m超だけあり、パーカーの類は持っていた方が無難です。
ロープウェイ乗り場の建物からもカラカスの景色が見えますが、ガラス越しなのとロープが入ってしまってちょっとイマイチ・・・。

ロープウェイの建物を出ると一本道があるので、Hotel Humboldの方向へ歩いていきます。地味に上り坂。
ザ・観光地といった雰囲気で、遊歩道沿いには小さな商店もあって休憩も可能です。2024年9月の訪問ですが、ここも大統領選挙の関係で2024年に限って10月から3か月続くクリスマスに備え、飾り付けがされていました。

遊歩道歩きだしてすぐ、カリブ海側がよく見えました。
ロープウェイ乗り場が遠くに見えます。この山からカリブ海側に抜けるロープウェイがあるそうですがずっと運休しており、2070年には再開予定だそうです。2070年・・・。

そのまま歩いていくと、Hotel Humboldの手前に展望台があります。カラカス方面が見えるのですが、木が多くてあまりよく見えませんでした。

見学後はロープウェイ乗り場の方へ戻ります。ちなみにワライラ・レパノとは「バクの息子」という意味だそうです・・・。

ガリパン

ロープウェイは一人で乗っていたのですが、この後向かうガリパンエリアは急な山道のため車がないと移動が厳しいということで、ドライバーを依頼していました。乗り場を下ったところにある駐車スペース(道路脇)でドライバーと合流し、ランクルで颯爽とガリパンの町へ向かいます。

10分弱でガリパンに到着。山の斜面を切り開いたような町で、お土産物屋が並んだりしてかなりツーリスティック。

ラズベリーワインが有名らしく、試飲しなければならなくなってちょっと味見。13.5度もありますがそう思えない危険な飲み口。甘くておいしいです。巨大液体物は飛行機乗るときに荷物になるので購入はしませんでした。

ランチということで、ドライバーさんが前に働いていたというレストランGuami Pizza Restaurantへ。


カチャパ(Cachapa)にしましたが、US$20と結構いいお値段!しかし謎のプロモーションとかで半額になり、豚肉はオプションで4米ドルで追加して、結局14米ドル(クレカ払いにしたのでBs. 515.20)でした。

すごいボリューム!2人前くらいあります。ドライバーさんに半分あげてちょうどいいくらい。
カチャパはコーン、砂糖、塩だけで作られるもので(店により卵などが入ることもある)、少し甘くて少ししょっぱい感じ。おいしくいただけました。
デザートはイチゴと生クリーム。イチゴはヨーロッパで売っているような甘さがなくて少し酸味があるものでした。

レストランの近くの広場に人がいたので行ってみましたが、特に眺望はありませんでした・・・。

食後は車で移動。カラカスが見えるというビュースポットで停車してくれました(詳しい場所は下のGoogle mapsで)。さっきのホテル近くより視界が開けて、こちらの方が眺望を楽しめると思います。今回のカラカス旅行で立ち寄ったスポットもよく見えます。
La Ceiba駅から見ることができなかった刑務所El Helicoide(らせん状の建造物)もここからなら見えました。旅行の総まとめをしているかのよう。

しばらく車で移動し、Boca de tigre(タイガーの口という意味)で停車。小さなお店が並びます。ここで肌寒いのでコーヒータイム!
苦めのコーヒーは砂糖入り。とても温まりました。

15:21、チョコレート屋さんのピカチョに到着。手作りチョコで、お店の方が説明してくれます(スペイン語オンリー)。
ご厚意で少しだけ試食できたのですが、外国の風味のおいしいチョコレートで、少しカカオの果物感があって個人的には好みでした。ミルクチョコは日本人でも違和感ないかもしれません。

小さなものを2種類、各2米ドルでお買い上げ。現金のみ、レシートなし。

これにてガラパン観光は終了。すごく急な坂がカラカスに下りるまで続き、運転は大変そう。ランクルにしたのもうなずけます。
カラカスまで下ったところでワライラ・レパノのサインがありました。

そのままホテルまで送ってもらって、カラカス観光おしまいです!

ベネズエラ出国

日本の出国のようにはいかないのがベネズエラ出国です。

まず、ホテルで予約したタクシーで空港に向かいます。この日は土曜日で、朝は海岸方面に遊びに行く車で混雑するかもと言われていたのですが、ずっと快調で35分で着きました。US$40、現金のみ。Yummy RidesでUS$26だったので、予約の安心を足しても悪くない価格と思います。

6:53 Hotel Altamira Suites → 7:28 マイケティア空港

空港に到着したらすでに長蛇の列。何の行列かわからないので英語を話す係員に聞いてみたら、まだチェックインオープンしていないとのこと。すぐにチェックインが始まり、スタアラゴールド保有のため行列より優先して手続きしてくれ、通常通り終了。
セキュリティチェックに行こうとしたら、青い服を着た人がラゲージが云々と言ってくる・・・。預入手荷物はないと言ってみるものの通じないので、また英語ができる係員を呼んで引き下がっていただきました。何なんだ一体・・・。

搭乗券を機械で通した後、係員がパスポートと照合。係員は一人しかいなかったので、チェックインが遅いと人が溜まって時間かかりそう。
その後、セキュリティチェックへ。事前情報通りレーンは一本だけ。ちょうど前の便の人が終わった後のようで、ほとんど待たずに7分で通過できました。

続いて出国審査。並んで10分で自分の番になりました。パスポート、搭乗券、日本帰国便のeチケット控を渡します。入国スタンプが見つからないとかで教えてあげました。変なところに押すからホテルの人や国内便、出国審査とみんな困っています。。6分後、手に負えないのかイミグレ後ろにあるベンチで待つように言われました・・・。
待つこと10分、係員が戻ってきて、写真、指紋をとって終了。ふぅ。

ちなみにこの空港はチェックインは出発4時間前が推奨されています。今回はとんとん拍子に終わりましたが、チェックインが遅れると確かに時間がすごくかかりそうな雰囲気でした。

さて空港ラウンジは2つありますが、どちらもTAP便、イベリア便、プライオリティパスのみということで、我らがアビアンカ便ではスタアラゴールドであってもラウンジ使用できません。

朝食は空港内のカフェで済ませました。この店もクレカだとボリバル払いです。
チョコパンはUS$6!でもチョコぎっしりです。
コーヒーはグランデ(US$4)にしたのですが、セブンのMサイズくらいな印象。味は良かったですが高額すぎ!

搭乗開始。なんとこのタイミングで男女に分かれて並び、同性の係員にボディチェックをされます。さらに再び荷物をすべてX線検査し、搭乗券を出して乗り込みます。空港のセキュリティチェックとは何だったのでしょう・・・。

ちなみにアビアンカ便は大統領選挙後の政治的理由で運航停止になったコパ航空の代替便でした。コロンビアも小言を言っていたのでどうなるかと思っていたのですが、飛んでくれてよかったです。

12:05(時刻表11:40) CCS → 12:34 BOG / AV143

無事に物理的にベネズエラを出発。これにてベネズエラ旅行おしまい!

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