セネガルの首都ダカールを散策します。世界遺産に登録されている奴隷貿易の名残を残すゴレ島の他、市内・郊外に見どころがあり、丸2日あると時間を気にせず旅行できると思います。今回は実質1日しかないのでちょっと急ぎ足になりました。
旅行日:2024/11/28(木)-11/29(金) ※本文中の値段は訪問当時のものです。
【ダカール】
アフリカ大陸の最西端、大西洋に突き出たベルデ岬半島に位置するセネガルの首都です。かつて世界一過酷なモータースポーツと言われた「パリ・ダカール・ラリー」のゴール地点として、その名を知る人も多いかもしれません。
高層ビルや美しい高速道路が整備された「近代的な都市」の顔と、一歩路地に入れば熱気と渋滞に包まれる「アフリカ」の顔が同居する、とてもエネルギッシュな港町です。
Day1 ダカール到着~市内へ

15:35 CKY – 16:55 DSS EK797という便で、ほぼ定刻にダカールのブレーズ・ジャーニュ国際空港(DSS)に到着。
17:30、イミグレーション通過。聞かれたのはホテル名のみ。
荷物のX線検査を経てスムーズに入国できました。


17:44、AIBD(アイベデ)タクシー(空港タクシー)で日本食を食べに向かいます。ただでさえ不機嫌そうだった運転手ですが、乗車前に私がナンバープレートの写真を撮ったことで、さらに機嫌が悪くなってしまいました。車内はエアコンなしの窓開けスタイル。ただ、これまでの旅路に比べると排気ガスはそれほど気になりません。
目の前に広がる高速道路は快適で、これまでのアフリカ旅行のイメージを覆すような発展ぶりを肌で実感します。しかし、高速道路を降りると一転して激しい渋滞。下界はアフリカの混沌とした活気を感じます。この旅行で初めて、Googleマップを使って運転するドライバーでした。料金は23,000 XOF(セーファーフラン)。


日本食レストランWagokoro
夕食は、ダカール市内にある日本食レストラン「Wagokoro(わごころ)」へ。


実はガンビアで食中毒になってしまい胃腸の調子が万全ではなかったため、事情を話して特別にうどんを作っていただきました。お腹に染み渡る優しい美味しさに、心から感謝です。日本食は病気の時に本当に優しいと実感。代金の8,000 XOFに、無理なお願いを聞いていただいた分のチップを添えて支払いました。


ちなみに、こちらの唐揚げは「揚げたてで日本と変わらないクオリティ」という情報も。
今度体調が良い日にぜひ伺いたいです!
お店を出発。配車アプリ「Yango」でタクシーを呼び、料金2,400 XOFのところを2,500 XOFで支払うと、「お釣りがない」と言われてそのまま終了。これもあるあるです。
25分ほどで今夜の宿「Hôtel Fleur de Lys Plateau」に到着。市税5,677 XOFに対し、10,000 XOFを出すと4,400 XOFのお釣り。77 XOF負けてもらった形ですが、ホテルであっても正確にはお釣りを出しません。
部屋に入り、水がないのでスタッフに尋ねると「ミニバー(冷蔵庫)にある」とのことですが、実際は空っぽ。「明日の朝に入れるから、今夜飲みたいなら買って」と言われ、結局1,500 XOFで購入しました。
ロビーでは、日本人出張者の方が何かトラブルがあったようで困惑していました。他にもオーバーブッキングで別のホテルへ行かされる宿泊客がいるなど、なかなか一筋縄ではいかないホテルのようです。日本企業はここを出張者に使わせるのは再考した方がよいのではとも思いました。
翌日は市内見学の後、郊外の見どころを回って空港へ向かう予定。空港までの足を確保するわけですが、ホテルタクシーは存在せず。別の系列ホテルではハーツ(Hertz)で高そう。ということで最終的にAIBDタクシーにお願いすることにしました。



Day2 市内・郊外観光してそのまま空港へ
この日は32度の晴れ予報。朝から早速暑くなっていそうです。
朝食会場からはダカールの景色が見えました。


世界遺産 ゴレ島
まずは負の世界遺産として知られるゴレ島へ向かいます。
8:55ごろ、ホテルをYangoで出発(800 XOF)。30分ほどでゴレ島行きのフェリー乗り場に到着です。


初見殺しのフェリー乗り場は、いろいろ手配しようと企む輩がやってくるので注意しながら窓口へ。
窓口は二つあり、まずは観光税500 XOFを支払い、二つ目の窓口でフェリー代5,200 XOFを支払います。5,300 XOFを支払うものの、ここでもお釣りが100 XOF足りないとのことで仕方ないと諦めます。

待合室は西洋人観光客で溢れかえっています。
二階はオブジェを展示しているコーナーでした。

9:40すぎに乗船が始まり、10:00に定刻通り出発。


【ゴレ島】
ダカールの沖合に浮かぶ、大西洋奴隷貿易の拠点の一つとして世界遺産に登録されている島。15世紀から19世紀にかけて、数多くの不当に捕らえられたアフリカの人々が、この島からアメリカ大陸などへ奴隷として送られていきました。人類の悲劇的な歴史を今に伝える、いわゆる「負の遺産」として、現在は多くの人が平和を願って訪れる場所となっています。


島に到着後、帰りの便を確認しようとしたら看板がバリバリに破けていました。。
別の掲示板にちゃんと書かれていたのがあり無事確認できました。


フェリー乗り場周辺を軽く散策します。
意外にも石造りやパステルカラーの建物が並ぶ美しい町並みでした。






島の北の端にある広場にやってきました。ここには奴隷解放の像(Statue of Emancipation)があります。
像の腕や足元には、それまで彼らを縛り付けていた手枷や首枷、鎖が引きちぎられた状態で表現されています。また、抑圧から解き放たれ、自由を噛み締めながら力強く未来(空)を見上げる姿となっており、過去の悲劇を乗り越えた「希望のシンボル」となっています。



北の端にある「IFAN歴史博物館」へ(3,000 XOF)。
ゴレ島の一角、かつての要塞を利用して作られた歴史博物館です。
西アフリカの古代から、過酷な奴隷貿易の時代、そしてフランスの植民地時代を経て独立に至るまでの歴史が、貴重な資料とともに分かりやすく展示されています。





展示を見学したあと、上にあがると素晴らしい眺めが見られました。




急ぎ足なのですが、12:00のフェリーでダカール市内へ戻ります。
ダカール鉄道駅

近くのダカール鉄道駅へ。
警備員に尋ねると「内部のカメラ撮影はNGだが、スマホでの写真撮影ならOK」とのこと。
美しいコロニアル様式の駅舎をスマホに収めました。



近くの円形の建物の前には、セネガンビアの環状列石と思われる!?石が並んでいました。
13時過ぎ、Yangoで一旦ホテルへ戻ります(1,100 XOF)。
しかし、金曜日の礼拝の時間と重なり、街中はどこも大渋滞。途中で車を降りて歩くことにしました。
途中のベーカリー「La Traditionnelle」でラングドシャ(1,600 XOF)を購入。ピザは1,300 XOFでした。
向かいのショップで、飲み物を調達。
ホテルに戻り、フロントにOKをもらって、ロビーでこれらをつまんで軽く昼食を済ませます。




14:20ごろ、前日に予約していたドライバーが到着していました。
ここから午後のダカール観光&空港へのドライブがスタートです。
オベリスク(独立記念碑)

最初に向かったのは、ダカールの中心部にそびえるオベリスク。セネガルのフランスからの独立を記念して建てられた街の象徴であり、周辺の広場は市民の憩いの場や、政治的な集会の場としても使われる歴史的なスポットです。

ライオン台座部分にデザインされているのは、セネガルの国獣である「ライオン」。国歌のモチーフやサッカー代表の愛称(テランガのライオンたち)にもなっている、国の強さと威厳の象徴です。
彫られている「MCMLX」は、セネガルが独立を果たした記念すべき年「1960年」を意味しています。
ディヴィニティ・モスク(Mosquée de la Divinité)

海岸沿いに堂々と佇む、非常に美しいモスク。夢でお告げを受けた建築家によって建てられたという神秘的なエピソードを持ちます。ちょうど礼拝の時間などと重なったためか、残念ながら内部への立ち入りはできず、外観を拝みました。



アフリカルネサンスの世紀碑

ダカール屈指の巨大モニュメント(入場料3,000 XOF)。アメリカの「自由の女神」よりも高い52メートルのブロンズ像で、北朝鮮の企業によって建設されたことでも知られています。アフリカの解放と未来への飛躍を象徴するスポットです。
内部の1階はパネル展示。歴代の独裁者たちの姿が多めの印象です。2階にはアフリカ各地にゆかりのある像、3階にはアート作品や各国からの贈り物、アフリカの手芸品が並びます。
再び1階へ降り、エレベーターで15階の展望台へ。一度に4人しか乗れない小さなエレベーターです。












到着した展望台は非常に狭く、一応一周はできるものの階段が張り巡らされています。景色はいいのですが、窓が開いているのは2箇所のみで、高い位置にあるため写真を撮るのも一苦労でした。
窓からは像も間近に見ることができます。






時間が危なそうなので、16:40ごろに見学を終え、17時前に出発しました。
本当はアフリカ大陸最西端の「アルマディ岬」にも立ち寄る予定でしたが断念し、先を急ぎます。
現実のラック・ローズ
18:30ごろ、かつてパリ・ダカール・ラリーのゴール地点としても有名だった「ラック・ローズ(レトバ湖)」に到着。
車を降りた瞬間、お土産売りなど様々な人から声をかけられます。
ですが、もはやのんびり観光する時間はなく、お土産売りを相手にする時間はもっとなく、慌てて写真を撮って終了。


時期や天候のせいか、湖面は全然ピンクじゃない!
個人的に、ピンク色という触れ込みの湖はアゼルバイジャンに次いで2つ目でしたが、どちらもピンク色ではなく残念な結果でした。

18:36ごろに日没ということであたりが暗くなり始め、空港への遅れも懸念されるため、わずか6分の滞在で出発。
20:10ごろ、無事に空港へ到着しました(タクシー代50,000 XOF)。
セネガル出国

チェックインはあっという間に終了。
出国審査の列はかなりの長さでした。ここでも聞かれたのは宿泊ホテル名のみでしたが、以前来た時と同様パスポートの全ページをじっくり確認されます。
続くセキュリティチェックは至って普通でした。
搭乗前にブリュッセル航空が使うラウンジへ入るも、シャワーはなし。
食事のクオリティは厳しく、マヨネーズのような味のパスタ、まずい人参、唐辛子が入ったチキンサンドイッチなど。唯一まともだったのは、一部硬くなっているものの、普通の「米」でした。
仕方なく、昼間に買ったラングドシャと、日本から持参していた最後のカントリーマアムを食べてお腹を満たします。丸一日動き回って体はベトベトでしたが、シャワーがないためウェットティッシュで拭いて凌ぎました。


飛行機の席がない!

22:20 DSS発 - 5:10 BRU(ブリュッセル)着の便。
機材繰りの関係か、便名が「SN204」から「SN203」へと変更されていました。前便(バンジュール発)がテクニカルリーズンによる代替機の手配で2時間50分遅れた影響のようです。
21:40の搭乗予定時刻を大幅に過ぎ、22:50すぎにようやく搭乗開始となります。
航空券に記載された座席へ向かうと、すでに他の客が。
席を勝手に移ってきちゃったかなと思って搭乗券を見せてもらったら、まさかのダブルブッキング。すぐにCAさんに確認してもらいます。もう西アフリカ旅行に疲れたので一刻も早く帰国したいのに、この便に乗れなかったらすごい嫌です・・・
CAさんがピンクのカーボン紙でできたアナログな搭乗者名簿をめくって確認したところ、プレミアムエコノミー席が空いているとのことで、急遽そこへ案内されました。シートはアップグレードされましたが、窓側の席だったため、あとはひたすら寝るしかありません。何はともあれ、席がちゃんとあって一安心です。なお、元の搭乗券は保安員のような人に回収されてしまいました。
プレミアムエコノミーの客層は白人ばかりで、車内は非常に静かです。
機内に殺虫剤が撒かれた後、23:36にタキシングを開始し、23:49に離陸。
経由地のブリュッセルに向けて、ダカールの街を後にしました。

