旅行日:2025/3/8(土)-10(月) ※本文中の値段は訪問当時のものです。
コートジボワールは、西アフリカのギニア湾に面する国です。首都はヤムスクロですが、政治・経済の中心は最大都市アビジャンです。国名はフランス語で「象牙海岸」を意味し、かつて象牙の交易が盛んだったことに由来しています。
19世紀末からフランスの植民地となり、1960年に独立しました。独立後は初代大統領フェリックス・ウフェ=ボワニのもとで経済成長を遂げ、「アフリカの奇跡」と呼ばれるほど繁栄しましたが、1990年代以降は政治的不安や内戦を経験しました。現在は治安や経済の回復が進み、西アフリカ有数の経済大国となっています。
公用語はフランス語ですが、バウレ語やディウラ語、ベテ語など60以上の民族言語が話されています。通貨は西アフリカCFAフラン(セーファーフラン。XOF)です。
コートジボワールは世界最大のカカオ豆生産国であり、世界のカカオ生産量の約4割を占めています。このほか、コーヒーや天然ゴム、パーム油などの農産物の輸出も盛んで、西アフリカ経済を支える重要な国の一つです。
観光面では、高層ビルが立ち並ぶ近代的なアビジャンと、フランス植民地時代の街並みが残るグラン・バッサムが対照的な魅力を持っています。世界遺産には、植民地時代の都市景観を今に伝える「グラン・バッサム歴史都市」のほか、ギニアとの国境にまたがる自然遺産「ニンバ山厳正自然保護区」が登録されています。
アビジャン空港から入国する場合は事前にeビザ申請して空港でビザを取得できます。陸路の場合は大使館でのビザ取得です。今回はeビザ申請してみました。
1.専用サイトでeビザ申請 ※専用サイトは外務省HP参照
入力ページの時間制限があるので事前に用意しておかないとタイムアウトになります。
【提出物】JPG/PNG/GIF/PDFで1MB以下
・パスポート写真ページのスキャン(読める方向に)
・eチケット
・ホテル予約確認書
記入欄は難しい項目はありません。強いて言えばホテルと勤務先の住所、電話番号、メールアドレスを調べておくことくらい。
Single EntryでEUR73、VISAかMastercardで支払。すぐにRegistration receiptが送られてくるので印刷。
48 hours working days以内にメールでApproved pre-enlistmentが届くので、これも印刷。
2.空港でビザ取得
飛行機で直接コートジボワールに入る場合、搭乗時にApproved pre-enlistmentの提示が求められる場合があるようです。
空港到着時にE-VISAブースに向かい手続き。
【提出物】下記を紙で用意
・Approved pre-enlistment(eビザ)
・Registration receipt(eビザ料金領収書)
・イエローカード
関空からアビジャンへ いきなり面倒


普段は日本出国時のことはあまり書かないのですが、今回はあまりにも印象的だったので記録しておきます。
関西国際空港でカタール航空チェックインカウンターへ。一番端のカウンターでした。
コートジボワールのeビザは事前登録制で、「Approved pre-enrollment」と「Registration receipt」の2枚を印刷して持参していました。するとカウンターにいた鼻っ柱が高く海外かぶれ臭の強い勘違い系若い女スタッフが「有効期限はないんですか?」と質問してきます。
係員はチェックイン時に渡航先の要件が書かれている画面を見ているはずなので、「有効期限を確認するよう表示されているんですか?」と聞くと、「時々、有効期限があるものがあるので」との返答。それは自分が質問した理由にはなっても、私の質問への答えにはなっていません。改めて聞くと「画面には書いていません」とのこと。
本当に有効期限があるのかと思って調べていると、いつの間にか何事もなかったかのように発券しています。「なぜ発券できたんですか?」と聞くと、「画面に書いていなかったので発券しました」とのたまいます。
それなら最初の質問は何だったのか、まったく理解できません。
もちろん、ビザによっては入国の有効期限がある国もあり、その場合は厳守しなければなりません。
ただ、今回は関係ない話なので、そもそも有効期限の有無を質問すること自体必要ありません。
続いて機内持ち込み手荷物の計量。
なんと奇跡の7kgぴったり。
追加料金を取れず、一連のやり取りでプライドが許さないだろう女職員は心の中で舌打ちしていたことでしょう。
KIX→DOHの搭乗券を受け取りますが、その先の搭乗券を渡されませんでした。
「ドーハから先はどう乗り継ぐんですか?」と聞くと、「あ、これか」と言って乗継便の搭乗券を渡されました。
嫌がらせで渡さないつもりだったのでしょうか。
これまで経験した空港スタッフの中でも、かなり印象の悪い対応でした。
この女スタッフはイントネーションや話し方から日本人だと思いますが、いったいどこの会社がこんなのを雇ったのでしょう。
心当たりのある本人がこれを読んでいたら、恐れ入りますが迷惑なので直ちに辞職しどうぞ西洋で働いてください。
そしてその方が高給です。
さて、その後は特に問題なく出発。旅はようやく本番です。
17:45KIX→23:55 DOH QR803



日付がかわり、ドーハで乗り継ぎ。保安検査ではペットボトルの水は持ち込めないので注意。
空港内のSleeping Loungeは最低利用時間が7時間で、料金はQAR430でクレカ請求額¥18,196。2022年はQAR460で、クレカ請求額では17,258円でした。現地通貨建てでは若干値下がりしていますが、円安が進み約5%高くなっています。





8:15 DOH→14:05 ACC QR1423
15:35 ACC→16:35 ABJ QR1423
ドーハ→アクラ→アビジャン→ドーハという運航です。
アクラでは機内でそのまま座って待機するよう指示されます。
大量に乗っていた中国系の乗客はここでほとんど降機。
乗り継ぎ待ちの約1時間はエアコンが止まり、機内はかなり暑くなりました。
そして無事、コートジボワール・アビジャンに到着。
17:08 まずはeビザオフィスへ。印刷してきた書類2枚とパスポートを提出し、親指と人差し指の指紋採取。写真撮影はありません。
10分ほどで通過し、イミグレーションへ。全指の指紋をとられ、顔写真撮影がありました。
その約5分後、荷物のX線検査を通過。人のX線チェックはありませんでした。
空港ATMでXOF200,000のキャッシング。画面上の手数料はXOF3,500でした。


到着ロビーへ出ると、ホテル名を書いた紙を持つ人がいたので聞いてみると、ホテルシャトルはXOF15,000(現金のみ)。
UberならXOF5,000くらいですが15分以上待つようで、今回はホテルシャトルにしました。
ところが、お願いしたそばからなんとYangoで呼んでいる!!
アプリ画面を見ると料金はXOF5,400。差額はホテルの取り分ということになります。すごい中抜き。
「だったら自分で呼べばよかった」と思いましたが、この時点ではまだクレカ設定をしておらず、「ホテル送迎の正体がYangoだった」というネタが手に入ったので良しとします!
後から空港タクシーの料金表を見つけました。
配車アプリがうまくいかなくてもホテルシャトルにせず、タクシーにした方がよさそうです。
また、空港はアビジャンとグラン・バッサムの間にあるので、時間がなくてアビジャンに寄らない場合は直接グラン・バッサムにタクシーで行ってしまってもいいと思います。



17:51 空港→18:19 ホテルibis Styles Abidjan Plateau
チェックインでは、滞在登録をウェブで行う必要がありました。出国日だけでなく、父母の名前まで入力する必要があるあたりにイスラム圏を感じます。


午前 世界遺産グラン・バッサム
【世界遺産】グラン・バッサム
コートジボワール南部にある港町で、19世紀後半にはフランス植民地時代の首都として栄えました。旧市街には行政施設や商館、教会など植民地時代の建物が数多く残り、当時の都市計画を今に伝えています。一方で、建物の多くは廃墟となり、植物に覆われつつあるものも少なくありません。繁栄の歴史と時の流れを同時に感じられる町として、2012年に世界遺産へ登録されました。
この日はグラン・バッサムと首都アビジャンを一日で観光します。
7:25 ホテルで朝食。
今日は昼食を食べる時間がなさそうなので、XOF10,000と高額ですがしっかり食べておくことにしました。
日本人らしき男性客も見かけました。
まずはYangoでGare de Bassam(アビジャンのバスターミナルの名前)へ向かいます。
8:40頃ホテル→8:56 Gare de Bassam Yango XOF1,600
バッサム行きは行列に並び、順番にやってくるワゴン車へ乗り込みます。
朝だからか割と回転が速く、9:08に乗車できました。しかもすぐ出発!


9:12 Gare de Bassam→10:17 グラン・バッサム XOF500
エアコンはなく、窓全開で走ります。
一列4人で文字通り肩を並べて乗るので、肩も膝も触れて暑い!
途中、Modestで検問がありましたが運転手が対応し、2分で再出発。
グラン・バッサムのエリアにへ入ると乗り降りが増え、さらに時間がかかります。
ロータリーが終点とのこと。ここから徒歩で旧市街へ向かいます。
湿気はありますが、風も少しあり、短時間なら十分歩ける気候でした。


旧市街にはフランス植民地時代の建物が点在しています。しかし、その多くは廃墟。
どこかフランス領ギアナを思わせるような雰囲気です。
街の人たちは穏やかで、特に学生が多く、歩いていると何度も話しかけられました。
Pont De La Victoire橋を渡ると、Memorial Monument To The Victims Of The Grand Bassam Attackがあります。そのワンブロック先には市庁舎(Salle Polyvalente Ablé Attekeblé Frédéric)があります。


民族衣装博物館
まず最初に立ち寄ったのは民族衣装博物館(National museum of costume)。
ここは旧総督邸で、長いベランダは貝殻で装飾され、2つの交差する半円形の階段がついています。
建物の外観撮影も許可が必要とのことで、一応確認すると用途を質問してきます。
ネットに載せないという条件で撮影許可をいただきました。
なので写真はあるのですが、お見せできません。残念!
月曜休ということで中には入れませんでした。
ガイドブックによれば「フランス植民地時代の男性がンジマ族の女性の胸をもんでいる写真」や「悪霊を追い払うために木製のペニスとほうきを握りしめている、子供たちに性教育を行う役割を担った”アブーレの女性呪術師”」なる展示があるそうですが、確認できず残念です。
ちなみにGoogle mapで外観や展示の一部が見られます。
撮影禁止かどうかの基準はあいまいですが、外国人や非フランス語話者には厳しいのかもしれません。

Boulevard Treich-Laplène
突き当りの道路を東の方へ向かいます。
道路沿いには植民地時代の建物の廃墟やモニュメントが並んでいました。
旧裁判所は見事に朽ちていますが、かつて独立活動家が裁判にかけられ投獄された場所です。
旧郵便局は改装中、旧税務署・警察署(商工会議所や教員宿舎でもあった)は現在はグラン・バッサム司教の事務所として使用されています。





聖心大聖堂(Sacred Heart Cathedral)
聖心大聖堂は通りから少し入ったところにあります。
係員がいないなと思いつつ外観の写真を撮っていると、どこからともなく老爺が登場。
怒ってくる老爺にXOF2,000をお支払いして引き取っていただきます。
正規なのかどうかは不明ですが、こういう場所では撮影前に近くの人へ確認した方が安心ですね。




Monument to the 1896 Yellow Fever Epidemic
またTreich-Laplène通りに戻ります。
すぐにMonument to the 1896 Yellow Fever Epidemicが見えてきます。
黄熱病でなくなった多くのフランス系のバッサムの人々を追悼するモニュメントです。


このあと道は北東に曲がって行きますが道なりに進みます。
植民地時代の建物と南国の木が不思議とマッチしているように見えます。




Maison Ganamet
Maison Ganametでは、自称ガイドがどこからともなく登場。
説明はほぼフランス語ですが、とても親切。
ただ、ガイド料は事前確認がおすすめです。USD 2~3程度のCFAフランで払えばよいと思います。
外観は、イオニア式の柱、アラベスク模様の彫刻がかろうじて確認できます。

Ganamet氏はレバノン出身の実業家でした。
もともとは商店で、2階が住居だったそうです。
建物は木々に覆われ始め、少しずつ自然へ戻ろうとしているように見えました。


2階の窓からはグランバッサムの町がちょっと上から見られました。
3階への階段は崩落していて、さすがに上るのはやめておきました。



La Case Bleue
暑くなってきたので休憩。
旧フランス圏ではどこにでもあるオランジーナ(XOF1,500)で喉の渇きをいやします。
街歩きしていると若干夢中になっていて気付きにくいですが、冷房の効いた室内へ入るとやっぱり結構暑かったんだなと実感しました。


北の通りも廃墟が並ぶ
ミニバス乗り場までの帰り道は、一本北にあるラグーン沿いの通りを歩いていくことにしました。
この通りも見事な廃墟が並んでいますが、修繕するのかフェンスされているものもありました。





橋が近くなってきたあたりでTreich-Laplèneの記念碑がありました。
フランス人で、コートジボワールの行政官を務めました。一本南にあった通りは彼の名前がついています。
途中、中学生くらいの男の子に呼び止められ、「このポーズをやって」と言われます。
言われるまま同じポーズをすると、満足そうにグータッチ。
近くのホテルマンに「あれは何だったの?」と聞くと、「悪い意味ではないよ」とだけ教えてくれました。詳しくは濁されましたが、どうやらジョークのようです。
12:40 ミニバスターミナル到着。ロータリー横にあります。
ちょうど最後の一席に滑り込むことができ、6分で出発できました。

12:46 グラン・バッサム→14:27 アビジャン郊外 XOF500
ところがアビジャンが近づくにつれ大渋滞。
エアコンなし、詰め込み満員、風も入らないので、かなり暑く感じました。
頻度次第ですが、エアコン付きバスがあるなら、そちらが正解なのかも。
アビジャン中心部ではないですが、ちょうど降りる人がいたので一緒に下りて、そこからYangoへ乗り換えました。
エアコンが効いていて快適!


14:37 アビジャン郊外→14:53 セント・ポール大聖堂 Yango XOF2,000
午後 アビジャン
セント・ポール大聖堂

まず訪れたのはセント・ポール大聖堂。
入口は敷地西側にあり、南側からは入れませんでした。
ビジターは入場料XOF1,000を受付で支払います。
細かいお釣りがなかったので、小額紙幣を準備した方が早いです。
内部撮影も可能でした。


この教会にはとても美しいステンドグラスがたくさんあります。
宣教師とともに、原住民や野生動物などアフリカのイメージも取り込んで描かれていて、見ていてとても楽しいです。











教会の南側に回ると恐らくキリスト像があります。


教会からは美しいデザインのココディ橋や近隣の高層ビルが見えました。
そういえばアビジャンは「西アフリカのニューヨーク」と言われたりもします。


コートジボワール文明博物館

次は歩いてコートジボワール文明博物館へ。
ところが展示室は2か月前から閉鎖中。
「4月には再開するかも」と言っていましたが、本当に再開するのかは少し怪しい雰囲気。
回廊だけは歩いてよいとのことで、一周して見学しました。
回廊沿いに小さな展示室が並んでいました。


16:08 コートジボワール文明博物館 → 16:18 プラトー・モスク(アプリ上ではMosquée Salamという名前) Yango XOF2,100
プラトー・モスク

スーツ姿の男性2人に聞いてセキュリティの人を見つけてもらいました。
内部見学はOK。写真撮影は禁止ですが、自撮りだけはOKとのこと。
内部は金色のミフラーブと青を基調とした内装。
シンプルなドームとの組み合わせが印象的でした。


斜め向かいのスーパーBon Prixで水と翌日用のオレオなどを購入。
道路を渡るとき、やや治安よくない系の人がいました。。
お釣りがでないのかオレオは二つ買わされるの巻。
まあいいです、買います。
合計XOF1,445なので、XOF2,000払って、お釣りはXOF550。
5フラン多く払っていますが、アバウトな会計はあるあるです。
5フランコインを探しているといったら、なんとくれました!
少額すぎてコインがないから四捨五入や切上げているのかと思っていましたが、面倒だからおつりを渡さない説が・・・。
まあどうでもいいです。
お店出てすぐ330mLのコーラを一気飲み。
思っていた以上に脱水気味だったようでした。
16:54 Bon Prix→17:09 PAUL Yango XOF2,200
夕方で需要が増えたのかやや高めでした。
相変わらずクーラーはありがたい!
La Pyramide
途中で「La Pyramide」の横を通過しました。
イタリア人建築家による複合施設で、アフリカのモダニズム建築・ブルータリズム建築の代表作の一つとされています。
現在はテナントなどいくつか入居者があるようですが、長年あまり使われていない状態が続いているようです。



PAULで夕食

旧フランス圏の都市に点在するあのPAUL。
日本でもおなじみですね。
注文から提供までかなりゆっくり。
ビーフバーガー(XOF8,500)、アイスティー(XOF1,500)を注文。
チーズは少し独特でしたが、パンは香ばしくておいしいです。
以前食べたモーリタニアのPAULよりはよかったです。
合計XOF10,000はクレジットカードで払いました。


18:03 PAUL→18:13 ホテル Yango XOF1,700
途中、スタジアム前で謎の停車。運転手が車を降り、どこかへ行ってしまいます。
何事かと思いましたが、しばらくして戻ってきて運転再開。
別にいいですが、とりあえずフランス語でも構わないので一言言って欲しいものです。

翌日は長距離バスでコートジボワール北部のコロゴへ向かいます。

